ロンドン脱出組のオフィス需要当て込む投資会社-EU各国で購入急ぐ

英資産運用会社シュローダーの不動産投資信託(REIT)は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う金融機関の移転でドイツの金融センターの不動産が値上がりするとみて、フランクフルトのオフィスビル購入に動いている。

  ロンドンからの銀行脱出に備える不動産投資家は、シュローダーだけではない。CBREグローバル・インベスターズやスタンダード・ライフも、ダブリンやアムステルダムでオフィススペースの購入を目指している。

フランクフルト市内

Photographer: Martin Leissl/Bloomberg

  ロビー団体「ザ・シティーUK」によれば、英政府が移民規制の主導権回復と引き換えにEU単一市場への自由なアクセスを犠牲にする場合、英国の金融業界から約7万人の雇用が流出する恐れがある。一方、不動産ブローカーのサビルズによると、十分は開発が行われていないことや国内需要の拡大を受けて、パリとフランクフルト、アムステルダムのビジネス街にある優良オフィススペースの空室率は既に約10年ぶりの低水準となっている。

  シュローダー・ヨーロピアン・リアルエステート・インベストメント・トラストは今月、欧州各地での合わせて約1億5000万ユーロ(約170億円)相当の資産購入を賄うため、投資口の募集を通じて資金調達を行った。発表文によれば、同社は「英国から他のEUの主要都市に入居者が徐々に移転することに伴う構造的な変化から十分に利益を引き出せる」態勢を整えようとしている。シュローダーのファンドマネジャー、トニー・スメッドリー氏は、ドイツの幾つかの不動産を既に購入したことを明らかにする一方、具体的な物件に言及することは避けた。

原題:Real Estate Investors Seek Shelter for Brexit’s Finance Refugees(抜粋)

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