銀行新規制で欧州委が修正案準備-安定調達比率などの影響軽減図る

  • 来月にも包括プラン公表の予定
  • 安定調達比率は2018年から実施の予定

欧州連合(EU)が国際的な新銀行規制の修正を準備している。新規制が銀行に与える打撃を軽減しようとする取り組みの一環だ。域内では利益を上げるのに苦戦し大規模な雇用削減を迫られる銀行が続出している。

  EUの行政執行機関である欧州委員会は来月にも包括プランを公表する予定。新規制には、将来の危機に備えて銀行に安定調達を義務付ける規則も含まれる。欧州委はこの規則がデリバティブ(金融派生商品)や短期市場でのトレーディングに与える影響を和らげる方法を話し合っている。軽減できれば銀行側は巨額コスト負担を免れることができる。

欧州委ビル

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  ドムブロフスキス副委員長は今月に入り、「われわれが目指す法律とは金融安定を支える一方、銀行に幅広い経済への融資や投資の支援を認めるものだ」と言明。EUの規則は「できるだけ成長を促す」ものである必要があるとも話した。

  安定調達規則は2018年に発効するが、これに伴い銀行は市場に突然ショックがあっても耐えられるように融資や証券、デリバティブ、レポ取引のための資金を長期的に調達することが求められる。金融危機時の教訓を踏まえバーゼル銀行監督委員会が対応した。

  銀行新規制に関する欧州委の修正案は、銀行のレバレッジや市場リスク、危機時に資本増強などに活用できる債券、安定調達比率(NSFR)に関する世界基準を網羅する。同委のバネッサ・モック報道官は「欧州に特有の事情を考慮しながら、これらの基準をEUの法的枠組みの中で実施に移す最善の方法を考えている」と電子メールで述べたが、「まだ最終決定していない」とも付け加えた。

原題:EU Eyes Tailoring Global Capital Rules to Spare Struggling Banks(抜粋)

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