モビアス氏:金相場は来年も上昇へ、米利上げが鈍いペースで

  • ドルは「さほど力強くはなく、下げる可能性さえある」とモビアス氏
  • 金相場は3年間の低迷を経て、今年これまでに19%上昇

テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループによると、金相場は来年末までに最大15%上昇する見込みだ。米金融当局による利上げが漸進的に進み、ドルの上値が重い状態が続くためだ。

  テンプルトンのマーク・モビアス執行会長はムンバイで行われたブルームバーグのイベントでインタビューに答え、「米金融当局が行う利上げは小幅であって、過剰なものにはならないだろう。また金利上昇によって人々が遠ざかる保証はない。実質金利次第の面が大きい」と述べた。

  世界経済の健全性や金融緩和政策、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる懸念が金の需要を喚起し、金相場は今年これまでに19%上昇。昨年12月に約10年ぶりの利上げに踏み切った米金融当局はその後の6回の会合で金利を据え置いている。早期利上げ観測からドルは21日、3月以来の高値を付けたが、年初来ではまだマイナスだ。

  モビアス氏は「ドルはさほど力強くはなく、下げる可能性さえある」とした上で、中銀が金購入を増やせば、「金相場はさらに上昇する」と説明した。

  ブルームバーグのジェネリック価格によると、シンガポール時間午前9時30分現在、金直物相場はほぼ0.2%安の1オンス=1263.48ドル。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票後の7月には1375.34ドルと、2014年3月以来の高値を付けた。

原題:Mobius Says Gold Will Gain in 2017 as Fed Goes Slow on Hikes (1)(抜粋)

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