ドル・円は103円台後半、上値重い-ユーロ3月来安値付近から反発

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  • 朝方に104円00銭までドル高が進んだ後、103円72銭まで下げる場面も
  • ドル・円底堅いが上値重く、104円台は売られる展開-外為オンライン

24日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=103円台後半で推移。米国の年内利上げ観測を背景にドルの堅調地合いが続いていたが、新たなドル買い材料に乏しく、徐々に伸び悩んだ。

  午後4時15分現在のドル・円は前週末比0.1%高の103円88銭。朝方に一時104円00銭までドル買い・円売りが進んだ後、103円台後半で一進一退の展開が続いたが、欧州市場にかけて103円72銭まで値を切り下げる場面もあった。朝方発表された9月の貿易収支は4983億円の黒字と事前予想を上回る黒字幅となったが、相場への影響は限定的だった。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和問は、ドル・円は底堅いが上値も重く、104円台は売られる展開だと説明。その上で、日米株や原油価格の動向など「外部環境は悪くない」とし、米国の12月利上げをほぼ織り込み、ドルは年末にかけて上昇していくと予想した。

  この日は先週からの流れを引き継ぎ、ドル買いが先行した。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.0860ドルと先週末に付けた3月10日以来のユーロ安・ドル高水準(1.0859ドル)に接近。欧州中央銀行(ECB)が12月にも債券購入プログラムを延長するとの観測が根強く、米国との金融政策の方向性の違いが意識された。もっとも、午後にはドルが伸び悩み、ユーロは1.0889ドルまで反発した。ポンドも一時0.4%安の1ポンド=1.2186ドルまでポンド安・ドル高に振れた後、下げ渋った。

  IG証券の石川順一シニアFXストラテジストは、ユーロ・ドルは目先1.08ドル台を維持できるかが焦点だとし、同水準を下抜けると昨年12月安値の1.0524ドルまで下値めどを拡大する可能性があると指摘した。

  しんきんアセットマネジメントの加藤純ニアファンドマネージャーは、ECBをめぐってはテーパリング(量的緩和の縮小)はまだまだ時期尚早で、延長するとの見方の方が強くなってきていると説明。一方、米金利をめぐっては12月利上げのもくろみが広まっているとし、「米国もすごく強いわけでないが、比較論としてresilient(強靱)」と話した。 

  ブルームバーグ・ドルスポット指数は前週末比0ほぼ横ばい。一時は0.2%上げて3月以来の高水準を塗り替えた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)によると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)の先物取引非商業部門のドルに対する円の買い越しは、18日時点で前週比8918枚減の3万6991枚と3週連続で縮小し、7月下旬以来の小ささとなった。一方、ユーロの売り越し幅は前週から1万5796枚拡大し、10万9268枚と7月下旬以来の高水準となった。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、ドルは底堅いが、ユーロが下げているからという側面があり、「ドル・円そのものは材料不足で動きづらい状況が続いている」と説明。投機筋の円買いポジションも縮小が続いており、「現状水準ではさらなるアンワインドも期待できないし、そうした手掛かりも少ないため、104円を挟んだもみ合いが続きそう」と話した。 

  24日の香港市場ではオフショア人民元が一時1ドル=6.78ドル台へ下落し、2010年9月1日に付けた過去最安値に接近。中国人民銀行(中央銀行)は人民元中心レートを前日比0.2%ドル高・元安の6.7690ドルに設定し、輸出減少とドル高を受け、中国当局は一段の元安容認を示唆した。上海市場の人民元は一時0.17%ドル高・元安の6.7770ドルを付け、6年ぶりの元安水準を付けた。

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