衆院2補選、自民が制す-政権運営は「謙虚に対応」と二階幹事長

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  • 東京10区は自民前・若狭氏、福岡6区は鳩山氏を自民が追加公認
  • 早期の衆院解散に「向かうことあるのでは」-評論家・有馬氏

衆院東京10区福岡6区の補欠選挙は23日、投開票が行われ、いずれも自民党候補が野党統一候補として戦った民進党の新人を破り、当選した。安倍晋三首相の解散戦略に影響を与える可能性もある。

  二階俊博幹事長は23日の記者会見で、2補選の結果を受けた今後の政権運営について「謙虚な姿勢を忘れずにしっかり対応していきたい」と述べた。民進党の馬淵澄夫選挙対策委員長は「力が及ばなかったことをおわび申し上げます」との談話を発表した。2補選は7月の参院選後、初めての国政選挙だった。

二階自民幹事長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg *** Local Caption *** Toshihiro Nikai

  政界では補選前から安倍首相が1月に衆院解散に踏み切るのではないかとの見方が出ている。政治評論家の有馬晴海氏は、補選で自民党が2勝したことで、与党は「余計に選挙に向かうということがあるのではないか」との見方を示した。民進党に対しては、選挙に勝てる体制づくりに向けて戦略の「練り直し」を行う必要があると指摘した。

  二階氏は23日の会見で、選挙結果と解散との関係について問われ、「謙虚に、勝った時ほど謙虚にやっていかないといけない。2つ選挙に勝ったから日本国中で自民党が支持されているかどうかということはこれからも慎重にわれわれは検討して対応すべきだ」と語った。

  菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で、安倍首相の解散判断に与える影響について「経済再生、一億総活躍社会の実現にしっかりと取り組んでいく、そのことが極めて重要だと思う。解散は総理大臣の専権事項だから、総理が決定する」と述べた。

  補選の1週間前に行われた新潟県知事選は与党が推した候補が共産党などが支援した候補に敗退している。

小池都知事

  小池百合子都知事の衆院議員失職に伴う東京10区補選は、自民前衆院議員の若狭勝氏(59)と民進新人で共産など野党統一候補となった鈴木庸介氏(40)の事実上の一騎打ちだった。若狭氏は7月の都知事選で自民党の推薦を得られなかった小池氏を支援。党本部から厳重注意を受けたものの、その後公認候補となった。

  16日には小池氏に安倍首相、公明党の山口那津男代表がそろって若狭氏を応援演説し、連携ぶりをアピールした。若狭氏は7万5755票を獲得。4万7141票の鈴木氏を大きく引き離した。小池氏は23日、選挙結果について「東京大改革を進めろと、さらに一歩前へ進めろと、そしてまた地域のことは若狭さんに任せようという決断をしていただいた結果だ」と述べた。小池氏の発言場面はNHKが放映した。

  自民党の鳩山邦夫元総務相の死去に伴う福岡6区補選は、鳩山氏の次男、二郎氏(37)と国会議員秘書の蔵内謙氏(35)の自民党系の無所属新人2人と、民進党新人で野党統一候補の新井富美子氏(49)が事実上争う構図となった。保守分裂の選挙戦となったが鳩山氏は10万6531票を獲得し、4万20票の新井氏、2万2253票の蔵内氏を破り初当選した。

(第5段落に菅官房長官の発言を追加します.)
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