米国債(21日):5年債と30年債の利回り格差が3日連続で縮小

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国債市場では今週、世界的にイールドカーブが平坦化した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、米金融政策が米国のイールドカーブを一段とスティープ化させることに懐疑的な見方を示している。

  21日の米国債市場では5年債と30年債の利回り格差が3日連続で縮小。日本やドイツと同様にイールドカーブの平たん化が続いている。20日には30年債のパフォーマンスが、より期間の短い債券を上回った。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、同中銀が量的緩和(QE)プログラムによる債券購入をまずテーパリングすることなく唐突に停止することは恐らくないと述べた。  

  BofAメリルリンチのストラテジスト、シャイアム・ラジャン氏は20日付のリポートで「米金融政策が、米国のイールドカーブを現在の水準から一層スティープ化させることには極めて懐疑的だ」と指摘した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.48%。同年債(表面利率2.25%、2046年8月償還)価格は95 2/32に上昇。

  5年債と30年債の利回り格差は約1.24ポイントに縮小。終値ベースではここ1週間で最小となった。

  債券市場のインフレ期待指標である10年ブレークイーブンレート(米10年債と同年限インフレ連動債との利回り差)は2日連続で縮小し、約1.68ポイント。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャパ氏(ニューヨーク在勤)は「全ての中央銀行がインフレ期待の押し上げに向けて最善を尽くそうとしている」とし、「緩和的な金融政策に加え、インフレ黙認をいとわない姿勢は、金融当局者らがコミットメントを示す上で活用できる戦略かもしれない」と述べた。

  金利先物市場が示唆する12月までの利上げ確率は約68%と、9月末時点の59%から上昇。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

原題:Global Yield Curves Flatten as BofA Says Wager on More to Come(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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