【個別銘柄】任天堂が大幅安、大成建など建設株安い、安川電は上昇

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21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前日比6.6%安の2万5185円。来年3月に発売する新型ゲーム機「スイッチ」を20日深夜に公開した。据え置き型と携帯型の両方の機能が使えるゲーム機で、価格などは後日発表する。同社にとって2012年に発売された「Wii(ウィー)U」以来の新型ゲーム機となるが、SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは「携帯型と据え置きの一体型というのほぼ予想通り」と指摘。さらに、同ゲーム機を公開すると発表した前日に株価が上昇したため「いったん利益確定の売りが出ている」とみる。

  建設株:大成建設(1801)が2.2%安の744円、鹿島(1812)が1.9%安など。SMBC日興証券は、建設セクターの格付けを「強気」から「中立」へ下げた。業績回復が想定以上に順調で、株価もこれを織り込んだと分析。建築単価上昇に一服感があり今後は業績モメンタムが鈍化、バリュエーション向上を見込みにくいとした。大成建と鹿島の投資判断もぞれぞれ「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

  安川電機(6506):2.1%高の1633円。4-9月期営業利益は前年同期比27%減の138億円だったと20日に発表。為替の円高が足かせとなり減益だったが、従来計画の110億円は上回った。このうち7-9月期について三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、営業利益が84億円と同証予想60億円を上回ったことは株価にポジティブと指摘。モーションコントロールが中国向け、SPE向けACサーボの貢献が想定以上だったためとみていた。

  THK(6481):3.2%高の2142円。大和証券の田井宏介アナリストは「安川電の決算を受けて機械の需要環境がそんなに悪くないと機械株全般に資金が回っているのではないか」と電話取材で述べた。また、ドイツ証券では9月の工作機械受注は外需が堅調に回復したと指摘し、THK(投資判断「買い」、目標株価2300円)を推奨した。

  鳥取銀行(8383):1.3%安の1693円。21日午後2時過ぎに鳥取県中部で震度6弱、推定マグニチュード6.6の地震が発生。同県東部や岡山県北部で震度5強を観測するなど中国地方の広い範囲で揺れた。地震発生後から同行株が下落に転じたほか、鳥取県地盤の寿スピリッツ(2222)も下げ幅を拡大、終値は3.1%安の2416円となった。

  日本特殊陶業(5334):3.1%高の2042円。クレディ・スイス証券は、為替安定で下振れリスクは限定的になってきたと指摘し、業績予想を上方修正した。主力の自動車事業ではプラグ数量が会社計画線に推移するが、センサはジルコニア酸素センサ、温度センサなどが計画を若干上回る推移と推定。17年3月期営業利益予想を従来の485億円から506億円に(会社計画425億円)、18年3月期も617億円から628億円に修正した。投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2550円を継続。

  昭和電工(4004):3.3%高の1338円。独SGLグループから黒鉛電極事業を取得すると20日に発表した。メリルリンチ日本証券は、短期的に大きな痛みを伴うが、長期的には利益貢献の可能性があると指摘。買収は短期的に営業損益の押し下げ要因となりシェアトップになる同社が能力削減に踏み切る可能性は高いとみる一方、長期的には供給者減少、鉄鋼需要の回復から利益貢献を見込こまれると分析。

  旭ダイヤモンド工業(6140):15%安の748円。17年3月期の営業利益計画を42億3000万円から前期比59%減の19億4000万円に下方修正する、と20日に発表。機械、石材・建設向け売り上げが想定から下振れるほか、円高の影響も響く。

  タカラバイオ(4974):1.7%高の1524円。4-9月期営業利益は13億7700万円と、従来予想7億4400万円を上回ったもよう、と20日に発表した。売上高は予想を下回るが、利益率の高い研究用試薬などが海外を中心に堅調で原価率が低下した。野村証券は、想定以上に高採算試薬の拡販による採算改善効果が早く、大きく表れたと評価。目標株価を1600円から1630円に上げた。

  きんでん(1944):3.7%安の1234円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に、目標株価を1540円から1290円に下げた。一般民需のウエートが80%超と非電力分野が収益源だが、最近は関電工、九電工が首都圏民間大規模プロジェクトで実績を重ね、優位性が相対的に薄らいでいると指摘。17年3月期の営業利益予想を318億円から300億円(会社計画は前期比13%減の290億円)、来期を338億円から322億円に減額。

街中の株価ボードを眺める投資家

Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  JSR(4185):3.1%安の1636円。4-9月期営業利益は前年同期比32%減の130億円程度になったようだと21日付の日本経済新聞朝刊が報じた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は記事による上期営業利益は、会社計画よりも保守的に見ていた同証予想147億円をさらに大きく下回っていると指摘。株価への影響はネガティブと分析した。

  三井金属(5706):5.5%安の223円。4-9月期の連結経常利益は前年同期比3割増の80億円程度のもよう、と21日付の日本経済新聞が報じた。野村証券では4-6月期経常利益は58億円と既に上期計画を超過し、上期業績の会社計画超過はすでに株価に織り込まれていると指摘。チリのカセロネス鉱山の損益状況に引き続きリスクがあり、足元の原料炭価格の上昇でコークス価格が大幅に上昇している点にも留意が必要とした。

  神栄(3004):11%高の143円。4-9月期営業利益は前年同期比3.1倍の3億9900万円と従来計画の2億5000万円を上回ったもよう、と20日に発表。電子関連で中国向け空気清浄機用途のホコリセンサーの受注が堅調、食品関連でも冷凍食品分野が順調に推移した。 

  ユーザベース(3966):マザーズ市場にきょう新規上場した。法人向け企業情報プラットフォーム「SPEEDA」や経済ニュースサービス「NewsPicks」を提供する。初値は公開価格2510円に対し16%高の2908円。終値は900円(36%)高の3410円とストップ高。

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