ヘッジファンド投資家、7-9月に2兆9300億円を引き揚げ

  • ヘッジファンドからの流出額は世界金融危機後で最大を記録
  • 同業界の運用資産は過去最高の2兆9700億ドルに増加

ヘッジファンド投資家は7-9月(第3四半期)に同業界から282億ドル(約2兆9300億円)を引き揚げたことが、ヘッジファンド・リサーチ(HFR)の調査で明らかになった。世界金融危機後で最大となる。

  HFRの20日の発表によれば、純流出はヘッジファンド業界の運用資産の0.9%に相当し、2009年4-6月(第2四半期)以降で最大。業界の運用資産が過去最高の2兆9700億ドルに増加したにもかかわらず、1-9月の流出額は515億ドルに達した。

  ヘッジファンドは、手数料の高さと低調なパフォーマンスに対して批判的な投資家からの圧力にさらされている。ケンタッキー州年金基金の投資委員会は14日、3年間にわたりヘッジファンドへの投資を行わないことを採決した。イリノイ州年金基金投資委員会のマーク・レビン会長は19日、同基金が手数料支出削減に向け運用資産の3分の2をパッシブ運用に移行させ、ヘッジファンドから約10億ドルを引き揚げる方針を示した。

  HFRによれば、ヘッジファンド業界からは7-9月に4四半期連続で資金が引き揚げられ、08年と09年以降で最長を記録した。償還は大規模ファンドに集中し、運用資産50億ドルを超える企業からは約220億ドルが引き揚げられた。資産規模10-50億ドルの企業からの純流出は74億ドルとなっている。

原題:Hedge Fund Investors Withdrew $28.2 Billion in Third Quarter (1)(抜粋)

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