ブラジル株:ボベスパ上昇、金利先行き不透明感漂うもヴァーレ高い

  • 鉄鋼メーカーのメタルルジカ・ジェルダウも上昇
  • 慎重な金融政策が示唆され教育など消費関連株は安い

20日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は上昇。ブラジル中銀が前日、金融政策で慎重なアプローチをとっていく姿勢を示唆したことで消費関連株は下げたものの、鉄鉱石生産が過去最高水準となったヴァーレの上昇が勝る形となった。

  ヴァーレはこの日の午後、ボベスパ指数の上昇に最も寄与した。鉄鋼メーカーのメタルルジカ・ジェルダウも約1カ月ぶり高値に上昇。19日にブラジル中央銀行が政策金利を0.25ポイント引き下げ14%とすることを決定したのを受け、大学運営のクロトン・エデュカシオナルなどがボベスパ指数を押し下げた。ブルームバーグの調査では、エコノミスト59人中36人が政策金利の14%への下げを予想していた一方で、21人は0.5ポイント利下げを予測していた。

  ボベスパ指数は前日比0.5%高の63837.85で終了。ヴァーレは4.4%、メタルルジカ・ジェルダウは2.5%それぞれ上昇した。ヴァーレは7-9月(第3四半期)の生産量が9210万トンに拡大したと発表。アナリスト5人を対象としたブルームバーグ調査の平均値では、9030万トンが見込まれていた。

  この日、ボベスパ指数は一時1.2%安まで下げていた。ブラジル経済が深刻なリセッション(景気後退)に落ち込む中で、より積極的な利下げを見込んでいたアナリストらは0.25ポイントの利下げを予想外と受けとめた。クロトンは2.4%、住宅建設のMRVエンジェニャリア・エ・パルチシパソンエスは0.7%それぞれ下げた。

  証券会社レローザ・インベスチメントスのアナリスト、ビトール・スザキ氏はサンパウロから電話取材に応じ、「多くの投資家が期待していたほど政策金利の引き下げペースは早くないようだ。こうした慎重な戦略は中銀の次のステップへの不透明感を高める」と指摘した。

原題:Brazil’s Stocks Rise as Vale Gain Offsets Interest-Rate Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE