NY外為:ユーロが下落、ECBはQE拡大や縮小を協議せず

更新日時

20日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けて荒い値動きになった。ユーロは対ドルでいったん上昇した後、6月24日以来の安値に沈んだ。

  ドラギ総裁は量的緩和(QE)プログラムの延長あるいはテーパリング(段階的縮小)について協議しなかったことを明らかにした。これにより政策変更は早くとも12月になる見通しだ。

  オッペンハイマーファンズのグローバル・マルチアセット・グループの運用担当者、アレッシオ・デロンジス氏は「対ドルでユーロの上値余地はあまりないと思う」と発言。ユーロを「年初からアンダーウエートにしてきた」と述べた上で、ドラギ総裁のコメントを受けてもそのポジションは変わっていないと語った。

ユーロが対ドルで下落

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  今月に入ってユーロは対ドルで2.7%安と、四半期としては過去最小の取引レンジだった7ー9月期の静けさを破った。ドイツ銀行とトロント・ドミニオン銀行はユーロが年末までに下げが加速すると予想している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.0929ドル。一時は0.6%上昇する場面もあった。対円では0.1%安の1ユーロ=113円61銭。ドルは対円で0.5%高の1ドル=103円95銭。

  ECBのQEプログラムはインフレと経済成長を促進する狙いがある。景気刺激に向けた金融緩和は自国通貨安につながる傾向があり、輸出価格の低下と個人消費価格の上昇によりぜい弱な経済に恩恵を与える可能性もある。ドラギ総裁はQEプログラムを唐突に停止する可能性は低いとの認識を示した。ECBは予想通り、政策金利を維持し、債券購入計画を変更しなかった。

  クレディ・アグリコルの法人・投資銀行部門でG10通貨戦略責任者を務めるバレンティン・マリノフ氏(ロンドン在勤)は「非常に荒い値動きだった。ドラギ総裁がこの日、話さなかった事柄が原因で、2017年より後の資産購入プログラム延長をめぐりECBがどの程度、傾斜しているかについて市場は疑問を抱き始めている」と語った。
  

原題:Euro Falls After Draghi Says No Discussion of QE Boost or Taper(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE