米国債:イールドカーブが平坦化-ECB総裁のハト派寄り発言で

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20日の米国債市場ではイールドカーブが平坦化。30年債のパフォーマンスが、より期間の短い債券を上回った。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、同中銀が量的緩和(QE)プログラムによる債券購入をまずテーパリング(縮小)することなく唐突に停止することは恐らくないと述べた。ECBの政策委員会はQEプログラムの延長について協議しなかった。

  5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は縮小し、ここ1週間で最も平坦化した。ECBはこの日、政策金利と量的緩和プログラムの現状維持を発表。資産購入規模は月額800億ユーロで据え置かれた。ブルームバーグの調査に答えたエコノミスト全員の予想通りだった。この日はドイツでも30年債が上昇した。

  TDセキュリティーズの世界金利戦略責任者プリヤ・ミスラ氏は「ハト派寄りの決定だ。ECBが3月に唐突に終了させることはない」とし、「米国債は世界の国債に追随している。特に長期債はそうだ」と続けた。

米財務省

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.76%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は97 22/32に下落した。

  5年債と30年債の利回り格差は約1.25ポイントに縮小した。

  ドラギ総裁は、政策委員会はテーパリングについても量的緩和の終了時期についても協議しなかったと説明。次回の12月会合では同月明らかになる最新の経済予測と、債券不足回避に向けた選択肢についての内部検証結果が判断の一助となるだろうと指摘した。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「ECBが緩和姿勢を維持するのには理由がある。われわれは、一層の明確さを求めて12月会合に目を向けている」と述べた。

  米財務省が実施した30年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額50億ドル)では、最高落札利回りは0.666%となった。

原題:Treasury Yield Curve Flattens as Draghi Downplays Altering QE(抜粋)

(見出しなど書き換え、第5段落以降を追加し更新します.)
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