欧州株:上昇、ユーロ圏の銀行株が高い-ECB総裁発言を好感

20日の欧州株式市場では、域内の主要株価指数がほぼ全て値上がりした。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言を手掛かりに、銀行株を中心に買いが膨らんだ。

  ユーロ圏の銀行株で構成されるユーロ・ストックス銀行株指数は5営業日続伸し、この日は2.1%上昇。1月以降、ECB定例委員会が開催された日はほぼ上げている。ドラギ総裁は政策発表後の記者会見で、資産購入を唐突に停止することはないと発言し、その期間を延長する可能性を示唆した。ECBが購入対象とする銘柄の条件を緩和するとの観測を手掛かりに、同指数の今月の上昇率は他業種の約4倍となっている。

  BGCパートナーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケル・イングラム氏は「弊社では12月に動きがあると見込んでおり、これに沿う形となっている」とし、「ECBが日本銀行に追随して焦点を利回り曲線に移し、銀行の収益を手助けするとの期待が依然ある」と語った。

  ユーロ圏の主要銘柄で構成されるユーロ・ストックス50指数は0.7%上昇し、9月8日以来の高値で引けた。ユーロ・ストックス銀行株指数は英国が欧州連合(EU)離脱を決定する前の水準まで1.2%に迫った。この日は、スペインのサンタンデール銀行とバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)が上げを主導。ドイツ銀行は3.8%高となった。

  一方、フランスの広告会社パブリシス・グループが5.7%下落。第3四半期売上高がアナリスト予想に届かなかった。同業の英WPPは3.6%下げた。ドイツのGEAグループは20%安と、2001年以降で最もきつい値下がりとなった。

  国別ではスペインのIBEX35指数が1.2%高と、域内の主要株価指数の中で上昇率が首位。ドイツのDAX指数は0.5%上昇し3日続伸。仏CAC40指数は0.4%、英FTSE100指数は0.1%それぞれ上げた。一方、スイスのSMI指数は0.3%安。通期売上高予想を引き下げたネスレが同指数を押し下げた。

原題:Brexit Drop Almost Forgotten for Euro-Area Bank Shares After ECB(抜粋)

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