欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は20日、同中銀が量的緩和(QE)プログラムでの購入をまずテーパリング(縮小)することなく唐突に停止することは恐らくないだろうとし、終了時期とされている2017年3月以降まで延長する公算が大きいことを示唆した。

  総裁はフランクフルトでの記者会見で「債券購入を唐突に終了する可能性は低いと思う」と述べた。「極めて大規模な金融緩和を維持することに引き続きコミットしている」とも表明した。

会見するドラギ総裁(10月20日)
会見するドラギ総裁(10月20日)
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

  この発言はエコノミストが予想している通り、債券購入プログラムが延長される可能性が高いことを示す。総裁によれば、政策委員会は今回の会合でプログラムの延長もテーパリングも協議しなかった。次回の12月会合では同月明らかになる最新の経済予測と、債券不足回避に向けた選択肢についての内部検証結果が判断の一助となるだろうと指摘した。

  ECBはこの日、政策金利と量的緩和プログラムの現状維持を発表。主要政策金利であるリファイナンスオペの最低応札金利は0で据え置き。中銀預金金利はマイナス0.4%で維持した。資産購入も月額800億ユーロ(約9兆1000億円)で規模を変えず、2017年3月まで、またはECBの目指す2%弱へのインフレ率の持続的上昇が見られるまで継続すると表明した。

  総裁は、基調的なインフレに「確信できるような上昇トレンドは見られない」とし、「現在の政策による異例の支援なしに自律的に目標水準に向かうことを当局は望んでいる」と語った。

  「9月会合以降に明らかになった情報では、緩やかだが一貫した回復の継続と、これまでの予想に沿った段階的なインフレ率上昇が確認された」と総裁は述べた。

原題:Draghi Signals ECB Could Boost Stimulus as Inflation Stays Weak(抜粋)

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