重要日程こなした中国、元安容認か-11~1月に季節的ドル需要も

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  • 人民元は今月には入り1%下落
  • 譲れない一線とみられていた1ドル=6.7元を超える元安を容認

中国人民元にとって厳しい数カ月が待ち受けていそうだ。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ決定が近づいているとの見方が広がる中で、チャイナウオッチャーが今後の元安を見込む理由は事欠かない。ソシエテ・ジェネラルは人民元の下落局面は2、3カ月続くという過去のパターンを指摘し、ドイツ銀行は中国国内の季節的なドル需要で11月から来年1月の間は特にストレスが大きいと説明している。

  人民元は今月に入り1%下落。米利上げ期待がドル高を促し、中国人民銀行(中央銀行)はこれまで譲れない一線とみられていた1ドル=6.7元を超える元安を容認した。2008年の世界的な金融危機後に中国が相場を事実上固定していた6.83元という水準まで、人民元はあと1.3%に迫っている。

  主要20カ国・地域(G20)首脳会議や国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)通貨への人民元正式採用を控えた8月から9月の間は、中国当局が元相場を支えていたとみられていただけに、様変わりだ。

  ドイツ銀の香港在勤ストラテジスト、ペリー・コジョドジョジョ氏は「重要な政治日程を背景に、人民銀は最近数カ月、元安定をある程度維持してきた。そうした日程をこなしたことや、季節的なドル需要拡大期に向かっていることを踏まえれば、人民銀は人民元の柔軟性を高め、市場の実勢に一段と委ねることを心配しないはずだと考えている」と述べた。

  人民元は上海市場で20日の遅い時間帯、1ドル=6.7384元で取引されている。香港のオフショア人民元は9カ月ぶりの安値に向かって下げた。

原題:Yuan Slides Closer to Crisis Peg as Watchers See Bumpy Ride (3)(抜粋)

(最終段落の元相場を更新します.)
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