トランプ氏、敗北した場合に結果受け入れるか明言避ける-TV討論会

更新日時
  • 世論調査でトランプ氏の支持率が低下する中で最後の討論会となった
  • トランプ氏の女性へのわいせつ行為疑惑で個人攻撃が一気に激化

米大統領選の民主・共和両党候補による第3回テレビ討論会が19日夜、ネバダ州で開催された。共和党候補ドナルド・トランプ氏は、11月8日の本選で敗北した場合に結果を受け入れるか明言を避けた。米国の民主主義を支える基盤の1つである大統領選をめぐり同氏が異例の見解を示したことについて、民主党のヒラリー・クリントン候補は「恐ろしい」とコメントした。

  大統領選最後の直接対決の場でトランプ氏は、結果受け入れの是非については「その時に考える」と述べた。同氏はメディアが選挙の不正操作に加担していると批判し、メディアは不誠実で腐敗していると指摘。「メディアが有権者の心を動かしているが、残念ながら有権者はそれを見通していると思う」と付け加えた。

最後の討論会後のトランプ氏

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  これについてクリントン氏はショックを隠さず、「トランプ氏は米国の民主主義を侮辱し、見下している。米国の2大政党の大統領選候補者がこのような立場を取ることにあぜんとした」と述べた。

  討論会はネバダ州ラスベガスでFOXニュースのクリス・ウォレス氏の司会で行われた。トランプ氏は9月26日の第1回テレビ討論会で劣勢に立たされた後、女性に関するわいせつな発言を行った2005年の記録が公表された上、トランプ氏に不適切に触られたと複数の女性が名乗り出たことから、世論調査で支持率が低下している。

  両候補はこの日の討論会序盤で、最高裁や銃規制、人工中絶の問題でかなり異なる見解を示した。その後、トランプ氏の女性へのわいせつ行為疑惑などに話題が移ると、一気に個人的かつ攻撃的な論争に転じた。両候補は互いに発言を遮り、トランプ氏はクリントン氏の発言に「間違いだ」と口を挟んだ。クリントン氏がトランプ氏の納税申告問題に言及した際には、「嫌な女」とつぶやく場面もあった。

  トランプ氏は、同氏にわいせつ行為をされたと名乗り出た女性の話をクリントン氏が取り上げたことを批判し、疑惑をあらためて否定。「私が妻に謝罪さえしなかったのは私が何もしていないからだ」と述べ、名乗り出た女性らについて「有名になりたかったのか、クリントン陣営がそうさせたのだと思う」と語った。

米大統領選討論会

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  これに対しクリントン氏は、トランプ氏のわいせつ行為疑惑と女性への対応を批判し、「ドナルド・トランプ氏は女性を見くびることで自分を大きくさせると考えている」と指摘した。

  両候補はロシアや民主党の電子メールへのハッカー攻撃についても激しい論戦を交わした。
  

原題:Trump Refuses to Say He’ll Accept Vote Results If He Loses (4)(抜粋)

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