M・ルイス氏:森でのサバイバル学ぶ冒険の旅、ウォール街でも有用

  • 野外での冒険プログラムはリスクを取ることの見返りを教えてくれる
  • 「大手の銀行は喜びを感じられない場所になりつつある」

「フラッシュ・ボーイズ」や「ザ・ビッグ・ショート」(邦題:世紀の空売り)の著者、マイケル・ルイス氏は18日夜、かつて活動に参加したことのある非営利冒険教育機関「アウトワード・バウンド」のイベントで、ウォール街が森の中にある状況に思いを巡らせた。  

  ルイス氏はニューヨークのイベント会場でのインタビューで、このプログラムが同氏に「リスクのある状況に身を置くのは人生の喜びである」ということを教えてくれたと語る。ネクタイをせず、ジャケットとパンツ姿の同氏は、タキシードにハイキングブーツを履いた参加者たちに囲まれていた。「人生からリスクを取り除けば、とても退屈なものになるだろう」と同氏は話した。

マイケル・ルイス氏(右端)

Photographer: Amanda Gordon/Bloomberg

  この考え方は、金融業界での仕事にもつながるが、ルイス氏がソロモン・ブラザーズで勤務していた当時と比べると、関連性は低くなっているかもしれない。「ソロモン・ブラザーズで働くのはこの上ない喜びだった。社会的に見てリスクがあったからだ。金融面でのリスクがあった。リスクがあったから利益が得られた」と振り返り、今では「大手の銀行は喜びを感じられない場所になりつつある」と述べた。

  その結果、ウォール街の仕事に大きな満足感を求める人々は、他の場所で仕事を探すことになるだろうと、同氏は指摘する。

  ルイス氏は「フラッシュ・ボーイズ」の中で書いた企業について、「IEXはウォール街のアウトワード・バウンドだ。登場人物たちは、小人数の過酷な環境でかなり大変な方法で活動している。森がウォール街ということもある。私はそういう状況をかなり多く見てきた」と話す。

  ブルームバーグビューのコラムニストであるルイス氏は、プリンストン大学1年生を終えた後の夏にアウトワード・バウンドの旅に参加した。

  故郷のニューオーリンズなまりで話すルイス氏は、「私はジェームズ・ボンドがいるような状況にいた。飛行機から飛び降りてマラソンをすることを学ぶような状況だ」。そして、アウトワード・バウンドに参加。「森の中で生き残る術を学ぼうと考えていたと思う」と振り返る。

  アウトワード・バウンドの旅は、砂漠や森、海での学習経験が性格形成やリーダーシップ、サバイバル技術を身に着けることにつながり、兵士の準備に役立つとの考え方に基づき、第二次世界大戦中に始まった。現在ではこうした旅は12歳以上の若者や成人に提供され、奨学金も利用可能だ。ニューヨークでのイベントでは奨学金の資金が集められた。

原題:Michael Lewis Says Outward Bound Good Lesson for Wall Street(抜粋)

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