米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、ラスベガスで19日夜(日本時間20日午前)に開かれる民主党のヒラリー・クリントン候補との3回目のテレビ討論会で、新たな奥の手を試す構えだ。今回の討論会は両候補の最後の直接対決で、トランプ氏にとっては勢いを強めるクリントン氏を抑えて巻き返しを図る最後のチャンスとなる。

  共和党はトランプ氏が経済や、法と秩序に論戦の重点を置いて手堅く攻めることを期待している。同氏は8月後半から9月前半にはそうした手法を取ってクリントン氏との支持率の差を縮めた経緯がある。一方の民主党関係者はトランプ氏が死に物狂いで「焦土作戦」を続けると予想している。

最後の討論会
最後の討論会
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  トランプ氏は選挙が「不正操作されている」と不吉な警告を発するとともに、クリントン氏への攻撃を強化。前回の討論会でクリントン氏が薬物を使用していたか投薬治療を受けていた可能性まで示唆し個人攻撃を強め、クリントン候補の夫ビル・クリントン元大統領を告発した女性を前回の討論会に登場させた。

  トランプ陣営によると、今回はオバマ米大統領の異母兄のマリク・オバマ氏を招待。マリク氏はトランプ氏を支持している。また、2012年にリビアのベンガジで起きた米領事館襲撃事件の犠牲者の母親も招いている。さらに、アーカンソー州知事だったビル・クリントン氏から1980年にわいせつ行為を受けたとブライトバート・ニュースに語った地元テレビ局の元記者レスリー・ミルウィー氏も招かれた。

  討論会はニューヨーク時間午後9時(日本時間20日午前10時)に開始予定。ブルームバーグ・ポリティクスが投票に行く見込みの有権者を対象に実施した全米世論調査では、クリントン氏の支持率はトランプ氏に対し9ポイントのリードとなっている。

原題:Trump Tries Another Wild-Card Play in Last Clinton Debate (3)(抜粋)

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