ブラジル中央銀行は19日、4年ぶりに政策金利を引き下げた。今後の金融緩和サイクルの規模やペースについては、経済改革やインフレの進展次第だと説明した。

  イラン・ゴールドファイン総裁率いる政策委員会は、政策金利を0.25ポイント引き下げ、14%とした。決定は全会一致だった。ブルームバーグの調査によると、エコノミスト59人中36人が政策金利の14%への下げを予想。21人は0.5ポイント利下げを予測し、2人が金利据え置きを見込んでいた。

  同中銀は声明で「インフレが2017年と18年の目標に向けて収れんしていることは、緩やかで段階的な金融緩和と整合的だと政策委員会は考えている」と指摘。「金融緩和の規模やペース加速の可能性」については、拡大消費者物価指数(IPCA)の主要項目が再びディスインフレを示しているどうかや、経済改革措置の実施などの要因に左右されるとの認識を示した。

  国内経済が過去最大のリセッション(景気後退)に陥っても政策金利を10年ぶり高水準に据え置かなければならなかったブラジル中銀にとって、今回の利下げは転換点となった。ブラジルのインフレは鈍化しているほか、議会は公共投資の抑制策を承認し、ブラジル石油公社(ペトロブラス)は燃料価格を引き下げた。ただ、政策当局は、議会の支持やサービス価格をめぐる不透明感が引き続きリスクだと示唆している。

  証券会社スルアメリカ・インベスチメントスのチーフエコノミスト、ニュートン・ローザ氏は「今回の決定は慎重な姿勢に基づいている」と指摘。「より大胆なペースの利下げを予想する見方は後退するだろう」と述べた。

原題:Brazil Cuts Rate For First Time Since 2012 With Cautious Outlook(抜粋)

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