19日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。対ドルでほぼ3カ月ぶりの安値を付けた。ドイツ銀行はユーロの一段安を予想している。

  ドイツ銀は年末までにユーロが1ユーロ=1.05ドルに下落すると予想している。ブルームバーグが実施したアナリスト調査では予想中央値は1.10ドル。市場は20日に開催される欧州中央銀行(ECB)定例政策委員会で金融緩和策の先行きに関してなんらかの示唆があるかどうかに注目している。年初からはECBの金融緩和にかかわらず、ユーロは上昇している。

  ドイツ銀の外国為替調査の共同世界責任者、アラン・ラスキン氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンで、「われわれは1.05ドルを予想している。狭いレンジの中にあることを考えると、大胆な予想のように思える。しかし、たとえばイタリアの12月の国民投票で憲法改正案が否決され、米金融当局がその後に利上げを実施すれば、2営業日で届き得るレンジで、1.05ドルには比較的容易に達することができる」と話した。

  ユーロは対ドルで年初来で堅調に推移している。ECBが景気刺激策の限界に達しつつあるとの見方が背景にある。これにより、政策金利を維持している米金融当局との政策のかい離が縮小し、ドルは主要通貨に対して軟調となっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.0974ドル。対円では0.5%安の1ユーロ=113円51銭。ドルは対円で0.4%安の1ドル=103円44銭。

  トロント・ドミニオン銀行の通貨戦略欧州責任者、ネッド・ランペルティン氏(ロンドン在勤)ら同行のアナリストはリポートで、ユーロが年末にかけて軟化する可能性があると指摘した。しかし、短期的には「ECBのテーパリングが具体的な脅威になれば上昇する可能性がある」との見方を示した。

  ブルームバーグが10月7ー14日にエコノミスト50人を対象に実施した調査では、ECBは2017年下半期まで資産購入の段階的な縮小を始めないと予想された。

原題:World’s Fourth-Biggest Currency Trader Sees Euro Decline Ahead(抜粋)

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