ノルウェー政府系ファンドに株式投資増やせと専門委-運用低迷回避で

  • 株式投資比率を70%に引き上げる必要があると専門委が提言
  • 株投資増やさなければ今後30年の運用成績が2.3%にとどまると予測

ノルウェーの政府系ファンド (SWF)、政府年金基金グローバル(運用資産額8740億ドル=約90兆7000億円)について、運用資産に占める株式の比率を引き上げる必要があると専門家委員会が18日提言した。過去最低金利や脆弱(ぜいじゃく)な世界経済の影響で、株式投資を増やさなければ、今後30年の年間運用成績はプラス2%をわずかに上回る水準にとどまると予想した。

  財務相経験者2人のほか、学者や投資家で構成する委員会は、株式投資のマンデートを60%から70%に引き上げるべきだと財務省に求めた。株式投資を増やす決定は同省が行うことになるが、SWFの保有資産に関するこうした検証結果にこれまで必ずしも同意してきたわけではない。

  専門家委は「株式投資の割合を増やせば運用利益と財政への貢献を高める効果が期待できる半面、基金の価値が不安定さを増し、長期的価値が目減りするリスクが高まる」とした上で、「付随するリスクの増大に合わせて経済政策を調整する政治的意思と能力があれば、このリスクは短期的にも長期的にも容認されるとの見方が大勢を占めている」と主張した。

  政府年金基金グローバルは実質リターンの目標をプラス4%に設定しているが、世界的に金利が急低下する状況で運用実績は目標に届かず、リターンの押し上げ手段を探っている。現在の運用資産比率のマンデートは株式60%、債券35%、不動産5%。運用コストを除くインフレ調整後の過去10年のリターンは、プラス3.43 %となっている。

原題:Norway Sovereign Wealth Fund Urged to Add $87 Billion in Stocks(抜粋)

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