【個別銘柄】野村HDや三菱自が高い、田辺三菱薬は下落、島精機急落

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19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  野村ホールディングス(8604):前日比2.3%高の478.4円。ドイツ証券では、大手証券の7-9月期のリテール部門について、9月に投信販売が増加したため第1四半期に近い収益環境だったと推測。野村証券決算では第1四半期のコストがテクニカルに低かった反動の一方、第2四半期は保有株の公正価値評価益約100億円が見込まれるとした。一方で、オンライン証券と中小証券の7-9月期経常利益は前四半期比32%減と集計した。

  三菱自動車(7211):7.9%高の522円。三菱自の会長にカルロス・ゴーン社長が就く人事を日産自動車が固めたと日本経済新聞が電子版で19日午後に報じた。ルノー・日産のトップを兼務するゴーン氏が三菱自の会長も兼任し、抜本的な経営の立て直しを進めるとしている。

  テルモ(4543):1.9%高の4025円。米2社から止血デバイス事業などを買収すると発表した。野村証券では買収の主眼は、大腿動脈穿刺部止血デバイス「アンジオシール」の獲得と分析。アンジオシールは米国で1997年から販売しているロングセラーヒット商品で、テルモのシース(動脈への入口を確保するデバイス)製品との販売シナジーが非常に高いと評価した。

  富士フイルムホールディングス(4901):1.9%高の3975円。ゴールドマン・サックス証券では新規「買い」で調査を開始した。医療事業の第一人者と評価し同事業の2017年3月期-25年3月期の売上高と営業利益の年平均成長率(CAGR)を7%、17%と高成長を予想。強い買い推奨である「コンビクション・リスト」に採用した。

  田辺三菱製薬(4508):3%安の2130円。18日発表した米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の7-9月期決算で、田辺三菱薬が導出する糖尿病治療薬「INVOKANA(インヴォカナ)」の売上高が前年同期比3%減と、アナリスト予想を下回った。特に米国での売上高は8.7%減だった。

  島精機製作所(6222):8.5%安の2647円と、東証1部値下がり率1位。19日午後1時、17年3月期経常利益計画を110億円から前期比77%増の80億円に下方修正した。円高で約36億円の為替差損が発生した上期動向を踏まえた。

東証内の株価ボードを眺める見学者

Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  エムスリー(2413):1.7%安の3495円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。欧州Vidalグループ買収や製薬会社の販促予算圧縮の影響を考慮し、17年3月期の営業利益予想を255億円から250億円(会社計画230億円)、来期は325億円から310億円に減額。目標株価も3940円から3640円に変更した。

  日立製作所(6501):1.9%安の512.9円。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」へ下げた。円安転換や構造改革期待の高まりによる株価上昇によって株価の割安感が薄れ、カバレッジ内比較でも目標株価とのかい離率が相対的に小さいことを考慮した。

  イズミ(8273):3.3%高の4815円。大和証券は目標株価を6500円から6800円に上げた。11日発表の上期決算は苦戦の同業大手に対し、強さが際だつ好決算と評価。同社の競争力は高く、M&A(企業の合併・買収)を含めたドミナントエリア内のシェア拡大を柱に今後も業績拡大が続く見通しと分析した。良好なファンダメンタルズに対し、株価は評価不足、上昇余地が大きいとした。投資判断は「買い」を継続。

  三重交通グループホールディングス(3232):2.6%高の399円。4-9月期営業利益は24億円と従来計画の17億円を上回ったもよう。前年同期比の減益率は38%から13%に縮小する。4月から路線バスでICカードを導入、バスカードの販売終了による一時的減収、不動産や石油製品販売も低調で売上高は想定から3.2%下振れたが、バス事業での生産性向上が寄与した。

  マルハニチロ(1333):5.1%高の2841円。4-9月期営業利益は前年同期比2倍の140億円強となったようだと19日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。円高による仕入れコスト減少が追い風となり、同期としては過去最高になるという。

  ランドビジネス(8944):7.6%高の269円。16年9月期純利益は3億8400万円と従来計画の2億4000万円から上振れたもよう。前の期比は22%減益が一転、25%増益になる。過年度に減損損失を行った物件の解体工事が完了、減損損失が税務上認容されることになり、法人税額が減ったことが要因。

  シャープ(6753):11%高の156円。 17年3月期営業損益は400億円程度の黒字を計画していると19日付の日本経済新聞朝刊が報道。北米テレビ事業からの撤退などの効果が出て3期ぶりに営業黒字になるという。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は133億円の黒字だった。

  UMNファーマ(4585):5.5%安の1217円。16年12月期最終赤字予想を23億6600万-23億3200万円から34億5100万円に下方修正した。UMN-0502(組み換えインフルエ ンザHAワクチン)の今期中の承認取得困難と判断したことが要因。野村証券では投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。想定外の承認遅延を受け、成功確率を85%から50%に引き下げ。

  チェンジ(3962):15%高の5850円。南国殖産(本社:鹿児島市)と共同で「地域データ活用促進業務」に関する委託契約を鹿児島県と結んだと発表。内閣官房が自治体の取り組みを情報面から支援するために官民ビッグデータを集約し、可視化するウェブアプリケーション「地域経済分析システム」を活用したもの。チェンジの同業務に関する契約は前回の三重県に次ぐ4件目で、今後も地方創生需要を取り込むとの見方が広がった。

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