超長期債が安い、海外金利の上昇警戒で-新発10年債は取引不成立

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  • 新発20年債利回り0.395%、新発30年債利回り0.505%に上昇
  • ECB通過するまで警戒感から動きにくい-損保ジャパン日本興亜

債券市場では超長期債相場が下落。欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合を控え、海外金利の上昇に対する警戒感を背景に売り圧力が掛かりやすいとの指摘が聞かれた。

  19日の現物債市場で新発20年物の158回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)上回る0.395%に上昇した。新発30年物52回債利回りは1bp高い0.505%、新発40年物の9回債利回りは0.5%上昇の0.585%となっている。

  損害保険ジャパン日本興亜の石崎竜也グループリーダーは、「グローバルに少し金利上昇に対する警戒感が高まっている」とした上で、「ECBを通過するまでは金利上昇を警戒しながら動きにくいという感じではないか」と指摘。来月の米大統領選挙などイベント前で流動性が落ちている面もあるとし、「目先は材料がなく方向感が出にくい展開が続いている」と話す。

欧州中央銀行(ECB)

Photographer: Martin Leissl/Bloomberg

ECBの金融政策に関するブルームバーグ調査はこちらをご覧ください。

  長期金利の指標となる新発10年物の344回債はまだ取引が成立していない。岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「売買高が示すように取引は極めて低調で、誰もやっていないような状況だ」と説明。「不透明要因があるからなのか、日銀にイールドカーブをコントロールされるからやる気が出ないのか、自ら積極的に動く向きは少ない」としている。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比4銭高の151円85銭で取引を開始し、151円87銭まで上昇。その後は上値の重い展開となり、一時151円83銭まで上げ幅を縮小する場面もあった。結局は151円85銭で引けた。

  18日の米国債相場は続伸。米10年物国債利回りは前日比3bp低下の1.74%程度で引けた。 9月の消費者物価指数(CPI)で、価格変動の大きいエネルギーと食料を除くコア指数が前月比0.1%上昇と、伸びが市場予想の0.2%上昇を下回ったことが手掛かり。トレーダーが織り込む年内の米利上げ確率は低下した。

  岡三証の鈴木氏は、「昨日と同じで、米債高で返ってきた割には伸び悩んでいる」と、この日の債券相場について指摘した。

  日銀がこの日実施した長期国債買い入れオペの結果によると、応札倍率は残存期間「1年超3年以下」が前回を下回った一方で、「3年超5年以下」、「10年超25年以下」、「25年超」はそれぞれ上昇した。

国債買い入れオペの結果はこちらをご覧ください。

  損保ジャパン日本興亜の石崎氏は、オペの結果について、「相場へのインパクトは限定的」としている。

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