NY外為:ドル指数が続落、コアCPIが予想下回り

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18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが総じて下げた。9月の米消費者物価指数(CPI)が食品とエネルギーを除いたベースで予想を下回ったことが材料視された。

  ドルは主要通貨の大半に対して下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月の会合で利上げしたとしても、その後の利上げペースは緩やかなものになるとの見方が背景にある。米金融当局の姿勢にはまだら模様の米経済が映し出されている。連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先週の講演で年内利上げの可能性を排除しなかった一方で、緩和的な政策を維持する論拠を示した。

  ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「根本的なインフレ動向が落ち着いているため、最近のドル堅調を受けた利益確定の動きが広がった」と指摘。イエレン議長とフィッシャー副議長の最近の発言は利上げがかなり緩やかなペースになる可能性を強調していると述べた。

消費者物価指数予想下回る(ニューヨーク市内)

Photographer: Emile Wamsteker/Bloomberg News

  強弱まちまちな経済指標や政治リスクを受けてFOMCの利上げ能力が限定的になるとの見方から、ドル指数は年初から3%近く下落。ただ、ここ数週間では利上げが近いとの見方からヘッジファンドや資金運用会社がドルの買い越しを膨らませているため、ドルは下げ幅を縮小している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下、2日間の続落となった。ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.0981ドル。対円でもほぼ変わらずの1ドル=103円87銭。

  金利先物市場が示唆する12月までの利上げ確率は63%。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づいている。

  RBCキャピタル・マーケッツの世界為替戦略責任者ストラテジスト、アダム・コール氏(ロンドン在勤)は「市場では12月に利上げが実施されるとの見方が明らかに強まっているが、長期的な金利観測にはほとんど影響していない」と指摘した。

  9月のCPIは前月比0.3%上昇。伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。8月は0.2%上昇だった。食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.1%上昇。市場予想は0.2%上昇だった。

  経済指標が予想を上回ったか下回ったかを示すブルームバーグ米経済サプライズ指数は今週、2週間ぶりにマイナスとなっている。

  ワールド・ファーストUKのチーフエコノミスト、ジェレミー・クック氏は「米インフレ指標はかなり落ち着いており、強いインフレ圧力は見当たらない。過去1週間にかなり利益を含んだドルの持ち高を解消する理由を市場は探していた」と述べた。

原題:Dollar Extends Decline as U.S. Inflation Data Underwhelm Traders(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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