10月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

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(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル指数が続落、コアCPIが予想下回り

  18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが総じて下げた。9月の米消費者物価指数(CPI)が食品とエネルギーを除いたベースで予想を下回ったことが材料視された。

  ドルは主要通貨の大半に対して下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月の会合で利上げしたとしても、その後の利上げペースは緩やかなものになるとの見方が背景にある。米金融当局の姿勢にはまだら模様の米経済が映し出されている。連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先週の講演で年内利上げの可能性を排除しなかった一方で、緩和的な政策を維持する論拠を示した。

  ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「根本的なインフレ動向が落ち着いているため、最近のドル堅調を受けた利益確定の動きが広がった」と指摘。イエレン議長とフィッシャー副議長の最近の発言は利上げがかなり緩やかなペースになる可能性を強調していると述べた。

  強弱まちまちな経済指標や政治リスクを受けてFOMCの利上げ能力が限定的になるとの見方から、ドル指数は年初から3%近く下落。ただ、ここ数週間では利上げが近いとの見方からヘッジファンドや資金運用会社がドルの買い越しを膨らませているため、ドルは下げ幅を縮小している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下、2日間の続落となった。ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.0981ドル。対円でもほぼ変わらずの1ドル=103円87銭。

  金利先物市場が示唆する12月までの利上げ確率は63%。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づいている。

  RBCキャピタル・マーケッツの世界為替戦略責任者ストラテジスト、アダム・コール氏(ロンドン在勤)は「市場では12月に利上げが実施されるとの見方が明らかに強まっているが、長期的な金利観測にはほとんど影響していない」と指摘した。

  9月のCPIは前月比0.3%上昇。伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。8月は0.2%上昇だった。食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.1%上昇。市場予想は0.2%上昇だった。

  経済指標が予想を上回ったか下回ったかを示すブルームバーグ米経済サプライズ指数は今週、2週間ぶりにマイナスとなっている。

  ワールド・ファーストUKのチーフエコノミスト、ジェレミー・クック氏は「米インフレ指標はかなり落ち着いており、強いインフレ圧力は見当たらない。過去1週間にかなり利益を含んだドルの持ち高を解消する理由を市場は探していた」と述べた。
原題:Dollar Extends Decline as U.S. Inflation Data Underwhelm Traders(抜粋) 

◎米国株:上昇、企業決算が手掛かり-ヘルスケア、金融が高い

  18日の米国株は上昇。企業決算が手掛かりとなったほか、米国経済には緩やかなペースでの政策引き締めを受け入れられる十分な力強さがあるとの見方が広がった。

  ユナイテッドヘルス・グループは5年ぶりの大幅上昇。同社は通期の利益予想を引き上げた。ネットフリックスは急伸。契約者数の増加が好感された。一方、IBMは下落。利益マージンが4四半期連続で縮小した。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%上昇して2139.60。ダウ工業株30種平均は75.54ドル(0.4%)高の18161.94ドルだった。 

  ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールストレーダー、マイケル・アントネッリ氏は「今週に入りかなり売りが出ており、そこから反発するには企業決算は十分だった」と述べ、「まだ本格的に大きな材料は出てない。ネットフリックスなど大手企業の株価上昇は確実に地合いを支えている」と続けた。

  ゴールドマン・サックス・グループは2.2%高。債券トレーディング事業の四半期収入が増加し、アナリスト予想を上回る利益に寄与した。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は下落。7-9月決算では利益がアナリスト予想を上回ったが、主力薬品である関節リウマチ薬「レミケード」は近く他社製品との競争が厳しくなると見込まれている。

  アナリスト予想ではS&P500種採用企業の第3四半期利益は1.4%減となっている。ブルームバーグのデータによれば、すでに発表された52社の決算では利益がアナリスト予想を6.6%上回った。売上高は予想を1.3%上回った。

  投資家はまた、経済統計から経済成長の強さを見極めようとしている。この日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)はここ5カ月で最大の伸びとなった。

  12月利上げの確率は約63%が織り込まれているが、前日の66%からは低下した。9月末よりは10ポイント高い。
原題:CEOs Go Silent on Future as S&P 500 Seesaw Rocks for Another Day(抜粋) 

◎米国債:上昇、コアインフレ率が予想下回る-利上げ観測が後退

  18日の米国債相場は5年債を中心に上昇。9月の消費者物価指数(CPI)ではコアインフレ率の伸びが市場予想を下回り、トレーダーが織り込む年内の米利上げ確率は低下した。

  5年債利回りは2週ぶりの水準に低下。米労働省の発表によると、9月の食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.1%上昇で、伸びは市場予想(0.2%上昇)を下回った。イールドカーブはスティープ化。5年債と30年債の利回り格差は6月以降での最大付近となった。

  ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コミスキー氏は「コアCPIは市場予想を若干下回り、それがイールドカーブをスティープ化させている」と指摘。「予想を下回るコアインフレ指標は金融当局を若干後ずさりさせた」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、5年債利回りは前日比約3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.22%。終値ベースで3日以来の低水準となった。同年債(表面利率1.125%、2021年9月償還)価格は99 1/2。

  10年債利回りは3bp低下の1.74%。5年債と30年債の利回り格差は約1.28ポイントに広がった。

  債券市場のインフレ期待指標である10年ブレークイーブンレート(米10年債と同年限インフレ連動債との利回り差)は約1.68ポイント。

  先物市場に織り込まれる12月までの利上げ確率は約63%と、前日の66%から低下。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。
原題:Treasuries Gain as Tepid Inflation Data Muddle Fed Rate Outlook(抜粋)  

◎NY金:続伸、米利上げペースは緩やかになるとの見方で

  18日のニューヨーク金先物相場は続伸。連日で上昇するのはほぼ1カ月ぶり。米金融当局が緩やかな政策引き締め姿勢を維持するとの観測でドルが下落したことが背景。9月の米消費者物価指数(CPI)はここ5カ月で最大の伸びとなった一方、食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.1%上昇と、伸び率は市場予想の0.2%上昇を下回った。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は「ヘッドラインの数字以外では、インフレの伸びはあまりみられない」と指摘。「インフレは米金融当局が目安とする指標で、これは利上げを正当化するものではない。それが金の支えになっている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.5%高の1オンス=1262.90ドルで終了。続伸は9月22日以降で初めて。

  銀先物も上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値上がりした。
原題:Gold Posts First Back-to-Back Gains in a Month on Rate Outlook(抜粋)

◎NY原油:50ドル台回復-OPEC減産、詳細合意の見方

  18日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。1バレル=50ドルを上回って終えた。石油輸出国機構(OPEC)が先月の減産合意の詳細を詰めることができるとの見方から買いが入った。

  USバンク・ウェルス・マネジメントの投資担当シニアストラテジスト、ロブ・ヘイワース氏(シアトル在勤)は「市場は新たなニュースを待っている。エネルギー情報局(EIA)の在庫統計が相場を動かすのは確実だ。当社は生産増を予想している」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比35セント(0.7%)高い1バレル=50.29ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント原油12月限は16セント上げて51.68ドル。
原題:Oil Tops $50 as Weak Dollar Adds Further Boost After OPEC Accord(抜粋)

◎欧州株:1カ月ぶり大幅高、鉱業株と銀行株に買い-金融政策を楽観

  18日の欧州株式相場は幅広い銘柄が買われ、指標のストックス欧州600指数は約1カ月ぶりの大幅高となった。景気を後押しする金融政策が維持されるとの楽観が強まった。

  商品高を背景に、鉱業銘柄は1年2カ月ぶり高水準で推移した。世界的なインフレ見通しが徐々に高まっているものの、米利上げは段階的になるとの観測からドルが売られ、コモディティーが買われた。銀行株指数はイタリアとスペインの銀行主導で約2カ月ぶりの大幅上昇。企業決算も注目され、フランスの醸造メーカー、レミー・コアントローは1.5%、ドミノ・ピザ・グループは6.5%それぞれ上げた。売上高が予想を上回ったことが手掛かり。

  ストックス600指数は前日比1.5%高の342.48で終了。ここ3営業日で2回目の上げとなった。同指数は9月に4カ月ぶりの高水準に達したものの、中銀政策をめぐる臆測が上値を抑えていた。欧州中央銀行(ECB)は20日の定例政策委員会で金融政策を決定する。ブルームバーグが実施した調査では、エコノミストの大半はECBが12月会合で国債購入プログラムを延長すると見込んでいる。
  
  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、ジャスパー・ローラー氏は「欧州株を買う最も強い根拠は企業業績への期待といった話ではなく、ECBが量的緩和プログラムを延長し、これがリスク資産を支える可能性があることだ」とし、欧州株の「バリュエーションは米国株よりも比較的低い」と語った。

  ベルウェーを中心に英住宅建設銘柄が買われた。通期利益が予想を上回った同社は、増配する方針を打ち出した。アイルランドの格安航空会社ライアンエアー・ホールディングスは4.9%高と、一時の下げから反発。同業の英イージージェットは5.1%値上がり。一方、英高級ブランドのバーバリー・グループは7.2%の大幅安。上期の卸売売上高が予想以上に落ち込んだ。
原題:Europe Stocks Rebound With Miners, Banks Amid Policy Speculation(抜粋)

◎欧州債:独5年債利回りゼロ下回る-BBVAは「手を出すな」と助言

  18日の欧州債市場ではドイツ5年債利回りがゼロを下回った一方、10年物利回りはプラス圏にある。

  ロンドン時間午後4時現在、ドイツ5年債利回りはマイナス0.50%。10年物利回りは0.041%。7月には過去最低となるマイナス0.205%まで下げていた。今月に入ってからの長期債への売り浴びせで、30年物の月初6営業日のリターンはマイナス6%前後となっていた。

  国債利回りがゼロを下回る水準にある状況で、欧州債の指標とされるドイツ国債でさえも富裕層の投資先ではないと、バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)のプライベートバンキング部門で最高投資責任者(CIO)を務めるエンリケ・マラズエラ氏は指摘した。

  マラズエラ氏はインタビューで、「われわれの業務は資産保全であり、ドイツ国債またはオランダやオーストリアなどの中核国の国債を保有しないように強く助言している」と語った。これら諸国の10年物の利回りはいずれも0.3%を下回り、5年物利回りはゼロ以下となっている。

  同氏は「金融政策は長期にわたり緩和的にとどまるだろう」と述べた上で、「だが実際には、中央銀行は政策を変更するだろう。リターンがゼロのドイツ国債を購入したとしても、利回りは4%前後まで戻る。インフレ率が再び2%となった際にあるべき水準だ。25%以上もの損失となる」と語った。
原題:Zero-Yield Bonds Shunned as Untouchables by BBVA Private Banker(抜粋)

  

(NY外為と米国株を更新します.)
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