OPECがロシアの減産参加待つ中、ヌアイミ氏が自伝で警鐘鳴らす

  • サウジ前石油相のヌアイミ氏、自伝で考えを表明
  • ヌアイミ氏の自伝での分析、OPECとロシアの現行協議とは対照的

サウジアラビアの石油鉱物資源相を務め、2014年に生産調整を実質放棄する石油輸出国機構(OPEC)の方針を立案したアリ・ヌアイミ氏は、任期終了前の数年間に、OPEC非加盟国が減産に参加する可能性は「ゼロ」との結論に達した。

  OPECは今月、ロシアのプーチン大統領が増産凍結か減産を約束するのを待っている。そんな中で、ヌアイミ氏が近く出版予定の自伝「Out of the Desert: My Journey from Nomadic Bedouin to the Heart of Global Oil(仮訳:砂漠の外へ-遊牧民から世界石油市場の中心への旅)」で示したコメントは、これまでの経緯を基に警鐘を鳴らす形となっている。

  ヌアイミ氏は同書で、14年11月に補佐の1人からOPEC非加盟の主要産油国であるロシアやメキシコ、カザフスタン、ノルウェーが減産を実施する可能性について聞かれた際、「私は右手を上げ、ゼロを示す合図をした」と振り返っている。

  同氏は現在の交渉については記していないが、2年前にOPECに採用を説得した原油生産に制限を設けないアプローチを擁護する姿勢を強く示している。原油市場を再均衡させる最良の方法は、依然として供給と需要、価格を機能させることだと指摘する。

  ヌアイミ氏は、ポートフォリオ・ペンギン社で出版予定の317ページに及ぶ同書で、「原油市場はOPECよりもかなり大規模だ。われわれは全ての産油国の協力を促し、OPECとOPEC非加盟国が意見の一致を目指すよう懸命に努めた。しかし、負担を分かち合おうとする意欲は見られなかった」と説明。「従って、供給と需要を再均衡させる最も効率的な方法として市場に委ねた。単に市場を機能させることであり、そうさせることだった」と述べている。
  
原題:As OPEC Waits on Russia, Naimi Memoir Offers Cautionary History(抜粋)

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