OPECの方針転換で石油メジャーに恩恵-2年間の「地獄」の後

  • OPECが予想外の減産計画発表、問題はメジャーの掘削再開時期
  • 供給危機回避へ石油メジャーは投資再開する必要ある:オノリノ氏

世界の大手石油会社が18日、会議に出席するためロンドンに集結した際、これらの企業の関係者はサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相を見つけ出し、握手を交わしたいと考えているかもしれない。

  サウジ主導の原油生産を制限しない戦略が2年続き石油業界の利益は打撃を受けていたが、石油輸出国機構(OPEC)は期せずして石油メジャーを支援することとなっている。OPECは9月に、減産を実施し変動性の高い原油価格の安定化を目指す予想外の決定を発表した。

  現時点で問題なのは、どれ程早い時期に石油メジャーが掘削を再開するかだ。石油メジャーは多額の投資を減らすとともに大規模な人員削減に踏み切り、油田発見は70年ぶりの低水準に落ち込んでいる。原油価格は、多くのメジャーが投資再開が可能との見方を示していた水準に近づいている。米シェール層では既に石油リグ(掘削装置)稼働数が増え、2月以来の高水準となっている。

  ドグマ・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ダニロ・オノリノ氏は「地獄のような状況の後には上向くはずだ。過去2年間、石油業界は打撃を受けてきたが、改善し始める必要がある」と指摘。

  同氏は「サウジのエネルギー相は皆に投資を再開するよう説得する必要がある。さもないと大規模な供給危機に見舞われるだろう。原油価格が約半年間この水準を維持すれば、石油業界の投資は増加し始めるはずだ」との見方を示した。
  
原題:OPEC’s Reversal Is Gift to Oil Majors After Two Years of ‘Hell’(抜粋)

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