NY外為:ドルが反落、米利上げは緩やかなペースになるとの観測

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17日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。7カ月ぶり高値近辺から下げた。米金融当局が年内に利上げに踏み切ったとしても緩やかなペースを維持するとの見方からドル売りが優勢になった。

  ドルは主要通貨の大半に対して軟化した。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長はニューヨークで講演し、経済や金利の重しとなっている要因を指摘した。イエレンFRB議長が14日の講演で、年内の利上げの可能性を排除せずに緩和的な政策を維持する考えを示したことはドルの魅力を弱める可能性がある。

  コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「ドルは数週間、堅調だったため、この水準で上げ一服となっている」と指摘。イエレン議長のコメントは「中長期的な金利の軌道が低くなるとの見方に一致するもので、最終的にはドルの上値を抑える要因だと考える」と話した。

  米金融当局が今年はまだ利上げを実施していないことから、ドル指数は年初から約2.5%下落。ただ、最近数週間では昨年12月以来の利上げが近いとの見方からヘッジファンドや資金運用会社がドルの買い越しを膨らませているため、ドルは下げ幅を縮小している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.3%低下。13日には7カ月ぶり高水準を付けていた。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.1000ドル。対円では0.3%高の1ドル=103円89銭。

  ドルの相対力指数(RSI、14日間ベース)はドルの上げが急ピッチ過ぎたことを示唆している。同指数はこの日63近辺。前週には1月以来の高水準近くまで上昇した。RSIは70を超えると、上昇の行き過ぎを示唆すると言われる。

  ファラデー・リサーチのシニア市場アナリスト、マット・ウェラー氏は「ドルが大きく動いた後の短期的な下げにすぎないと当社は考えている」と述べた。

原題:Dollar Drops as Traders See Fed Taking It Slow on Rate Increases(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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