債券下落、流動性供給は弱めとの見方-米CPI警戒

更新日時
  • 新発20年物利回りは1bp高い0.395%で推移
  • 流動性供給やや弱い、フラット化の勢いない-パインブリッジ

債券相場は下落。前日の米国市場で債券高・株安となった流れを引き継ぎ、買いが先行したものの、この日に実施された流動性供給入札の結果が弱いと受け止められ、超長期債を中心に売り圧力が掛かった。

  18日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.06%で取引を開始。午後には0.5ベーシスポイント(bp)高のマイナス0.055%に水準を切り上げた。新発20年物の158回債利回りは1bp高い0.395%で推移。新発30年物52回債利回りは一時1bp高い0.51%を付けた。新発40年物の9回債利回りは横ばいの0.58%。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比横ばいの151円84銭で開始し、いったん5銭高の151円89銭まで上昇。その後は伸び悩む展開となり、午後には一時5銭安の151円79銭まで切り下げた。結局、3銭安の151円81銭で終えた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「流動性供給入札はやや弱い印象だった。フラット化するのかと思っていたが、そういう勢いが感じられない」と指摘。この日は米国で消費者物価指数(CPI)の発表を控えて警戒感があるとし、「インフレ懸念を材料にカーブが世界的にはスティープ化している状況で、その流れの一環として日本も以前ほどはフラットニングの勢いがなくなった」と語った。

  17日の米国債相場は上昇。ニューヨーク連銀製造業景況指数の低下を受けて年内利上げの論拠が弱まったとの見方が広がった。10年債の利回りは前営業日比3bp低下の1.77%程度。米株式相場は下落。原油安を背景にエネルギー株主導で売られ、ダウ工業株30種平均は同0.3%下げた。

ニューヨーク証券取引所

Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

  みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジストは、「このところ金利上昇が続いていた海外市場では相場がやや戻したが、国内では目先の取引材料に乏しい」と話した。

流動性供給入札

  財務省が午後発表した残存期間15.5年超から39年未満を対象とした流動性供給(発行額は4000億円程度)の入札結果は、募入最大利回り較差が0.005%、募入平均利回り較差は0.001%となった。投資家需要の強弱を示す応札倍率は2.69倍と、同年限を対象にした前回入札の1.69倍から上昇した。SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「流動性供給入札結果は若干弱め。市場の期待値が高かったので多少反応している」と指摘した。

流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

 

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