米GM、メキシコ投資で注目回避-トランプ氏のフォード批判を横目に

  • サンルイスポトシ州の工場刷新など8億ドルの投資計画を推進
  • メキシコの2工場で新型「エキノックス」SUVを生産へ-関係者

米ゼネラル・モーターズ(GM)はメキシコでの事業拡張を推し進めている。ただ、同業の米フォード・モーターがメキシコに雇用を移しているとして米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏から批判を浴びるのを1年以上眺めてきたGMは、フォードほど多くを明らかにしていない。

  GMは世界的な小型車ラインアップへの8億ドル(約830億円)の投資計画を進めており、その中にはサンルイスポトシ州の工場刷新も含まれている。事情に詳しい複数の関係者によると、同工場とメキシコの別の工場でスポーツタイプ多目的車(SUV)「シボレー・エキノックス」の新モデルが生産されるという。

  情報は非公開だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、同社が明らかにしたのは新型エキノックスがカナダと他の2カ所の工場でつくられるということだけで、メキシコには言及しておらず、トランプ氏からの注目だけでなく、そうしたニュースで先月のカナダでの労使協議に混乱が生じる事態も回避してきた。

  メキシコの外国投資機関のグローバル事業促進担当責任者マリオ・チャコン氏はインタビューで、「米大企業は慎重になっており、大統領候補者との間に問題を抱えることは望んでいない」と指摘。「そうした企業は公表したことを逆手に取られかねないため、圧力を感じている」と述べた。

  GMは2014年終盤にメキシコに50億ドルを投じると表明したのを皮切りに、同国への投資の方針を明確にしてきた。ただ、今年に入ってからはウェブサイトにメキシコ投資に関する報道資料を一切出していない。

原題:GM Invests Millions in Mexico as Ford Absorbs Blows From Trump(抜粋)

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