OPECによる原油生産の方針転換の盲点-需要がピークに近い可能性

  • 世界エネルギー会議:石油需要は30年までに頭打ちとの見方
  • 再生可能エネルギーと電気自動車が石油業界に影響及ぼす見通し

石油輸出国機構(OPEC)による原油価格押し上げに向けた9月の減産決定という方針転換は、石油業界で最も重要な長期トレンドと相いれない可能性がある。そのトレンドとは、原油需要が15年以内に後退し始める可能性があるということだ。

  世界エネルギー会議(WEC)のリポートによれば、再生可能エネルギーや電気自動車などの技術革新が急速に進めば、石油需要は2030年にピークに達し、その後は後退する見通しだ。世界の主要石油生産者は今週、会議のためロンドンに集結する予定だが、参加者らは原油市場が向こう数十年にわたって拡大を続けるという前提について再検討を望むかもしれない。

  太陽光発電モジュール価格が09年以降50%下落するなど、再生可能エネルギーのコスト低下は既に発電所のビジネスモデルを変えつつある。電気自動車の経済性がガソリン車やディーゼル車よりも高まり、20年代後半までに日量数百万バレルの燃料消費が縮小すれば、石油業界全体で需要が減少する可能性がある。数十年にわたって需要は伸びるとの見通しが石油プロジェクトへの投資を下支えしてきたが、そうした見通しは見当外れとなりかねない。
  
原題:What OPEC’s Oil U-Turn Missed: Peak Demand Keeps Getting Closer(抜粋)

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