米国株(14日):S&P500ほぼ変わらず、終盤失速し上げ幅消す

更新日時
  • 小売売上高は3カ月ぶりの大幅増加、生産者物価指数も上昇
  • S&P500種は週間ベースで8月以来初の2週連続下落

14日の米国株式相場はほぼ変わらずで終了。経済指標は利上げの論拠を強める内容だった一方、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は利上げについて引き続き慎重に検討すると示唆した。

  株価は取引終盤に勢いを失い、上昇をほぼ消した。イエレン議長は「高圧経済」をしばらく維持することによって「グレートリセッション」で打撃を受けた成長トレンドの一部を修復するというのは「説得力のある見解」だと発言した。

  S&P500種株価指数は0.1%未満上げて2132.98。一時は0.8%近く上昇する場面もあった。週間ベースでは8月以来で初の2週連続安。ダウ工業株30種平均は前日比39.44ドル(0.2%)高の18138.38ドル。ゴールドマン・サックス・グループが上昇の半分超に寄与した。ナスダック総合指数は0.1%未満の上昇。

  ミスクラー・ファイナンシャル・グループ(ボストン)の国際株式担当マネジングディレクター、ラリー・ペルッツィ氏は「イエレン議長の発言はハト派勢に歓迎された」と指摘。「しかし、12日に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、利上げがどのくらい近いのかを明るみにした。要するに、劇的に大きなイベントが起こらないと仮定すると、12月の利上げはほぼ確実のようだ」と述べた。

  JPモルガン・チェースとシティグループの決算が予想を上回ったものの、銀行株は午前に上げた後は苦しい展開となった。半導体銘柄は過去2カ月で最長の連続安に歯止めがかかり、テクノロジー株を押し上げた。保険や証券株を中心に金融株は上昇。ゴールドマンは1.9%高。同行はリビアのファンドをめぐる訴訟で勝訴した。原油相場が上げを消すのに伴い、エネルギー株は売られた。バイオテクノロジー銘柄は3カ月ぶり安値となり、ヘルスケア株を圧迫した。

  12月利上げの確率は67%と、9月27日時点での確率五分五分から上昇。11月利上げの確率は15%となっている。

  9月の米小売売上高は前月比でプラスに転じ、3カ月ぶりの大幅な伸びとなった。9月の米生産者物価指数は前月比で市場の予想以上に上昇した。一方、10月の米消費者マインド指数は予想外に低下し、1年ぶりの低水準となった。

  ロバート・W・バードで米株担当ディレクターを務めるロ ス・ヤロー氏(ロンドン在勤)は「これから決算発表が本格化する。かなり低い期待を上回ることがあれば、過去数カ月にわたって横ばいで推移してきた市場の支えになるだろう」と述べた。

原題:U.S. Stocks Fluctuate Amid Data, Bank Earnings, Yellen Remarks(抜粋)

(5段落以降を追加し、更新します.)
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