原油価格回復に潜む決まりの悪い事実、米ガス市場の強気派脅かす

  • 米最大規模のシェール層の生産がガストレーダーの不意を突く可能性
  • パーミアン盆地では低めの掘削コストの下でリグ稼働数が増加

米天然ガス価格上昇を脅かす最大の要因の一つが油田地帯に潜んでいる。

  コスト削減が進む中、米国の大半の地域でガス生産が減少している。しかし、パーミアン盆地ではそうではない。同盆地は米国最大規模の油田で、掘削が引き続き利益につながっている数少ない場所の一つだ。原油価格上昇に伴い、オクシデンタル・ペトロリアムパイオニア・ナチュラル・リソーシズなどパーミアン盆地の掘削企業は原油の生産を増やしており、ブルームバーグ・インテリジェンスのデータによれば、副産物として抽出される天然ガスの量は日量約70億立方フィートに増加している。これは米国の供給の約8%に相当する。

  猛暑で需要が過去最高水準に達し輸出も増加したことから、天然ガス価格は1年4カ月ぶりに100万BTU(英国熱量単位)当たり3ドル台に乗せた。パーミアン盆地の回復力は、ガス市場の強気派の不意を突く可能性がある。パーミアン盆地の掘削企業のリグ(掘削装置)稼働数は低コストを背景に3カ月間に45基増え、アパッチがこの地域で新油ガス田を発見した影響により、生産は来年半ばから増加し始め、供給は需要の拡大に追い付こうとする可能性が高い。

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のアナリスト、スコット・ハノルド氏は電話インタビューで「パーミアン盆地では原油が掘削されているが、決まりの悪い事実は、ここには大規模ガス田もあるということだ。パーミアン盆地は拡大を続けるだろう」と指摘した。

原題:Oil Rebound’s Dirty Little Secret Threatens U.S. Gas Bulls(抜粋)

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