ファンド業界、新たな犠牲-アライアンスBからAIGが資金引き揚げ

  • AIGは先月、約60億ドルを引き揚げて資金流出の最大要因に
  • アライアンスBは2010年にAIG傘下の運用部門を取得

米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、資産運用会社アライアンス・バーンスタイン・ホールディングから資金を引き揚げ、6年間に及ぶ関係を縮小させることを決めた。

  アライアンス・バーンスタインは11日の発表資料で、AIGが先月アライアンスから約60億ドル(約6200億円)を引き揚げ、資金流出の「最大の」要因になったと説明した。AIGはそれ以前にも11億ドルを引き揚げている。

  ジェフリーズ・グループのアナリスト、サリンダー・シンド氏は電話取材に対し、「AIGが自前路線を選んだことはやや驚きだった」とした上で、「ヘッジファンドが概して苦戦している傾向を考えると、AIGが自社のエクスポージャーを自ら管理するのは不合理ではない」と述べた。

AIGのダグ・ダチル氏

Photographer: Christopher Goodney/Bloomberg

  AIGのダグ・ダチル最高投資責任者(CIO)は昨年の就任後、外部運用会社への依存を抑え、手数料を減らすよう取り組んでいる。同CIOは3500億ドルの規模を持つAIGの債券ポートフォリオ運用責任者。同社は1月、ヘッジファンド投資縮小の方針を明らかにしていた。AIGの戦略について知る関係者は匿名を条件に、アライアンス・バーンスタインから引き揚げた資金については、AIGが資金配分をよりコントロールできる形で引き続きヘッジファンド投資に回す可能性があると語った。

  アライアンス・バーンスタインとAIGの関係は、アライアンスのピーター・クラウス最高経営責任者(CEO)がAIG傘下のサンアメリカ部門からプライベートエクイティ(PE、未公開株)とヘッジファンドの運用事業を買収した2010年にさかのぼる。AIG広報担当のジョン・ディアット氏にコメントを求めているが、現時点で返答はない。

原題:AllianceBernstein’s $7 Billion AIG Outflow Ends Six-Year-Old Tie(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE