10月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロ上昇、ECBの債券購入テーパリング観測

  13日のニューヨーク外国為替市場でユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)が債券購入策のテーパリングを検討しているとの見方がユーロを適切な水準に近づけると、UBSグループは指摘した。

  ユーロはこの日、主要通貨の大半に対して上昇した。投資家は20日のECB金融政策会合に注目している。

  UBSウェルスマネジメントの為替調査責任者トーマス・ フラリー氏率いるストラテジストは「ユーロは長い間過小評価されてきた」と述べ、「ユーロは最終的には上昇し始めるだろう。手掛かりはインフレ率の上昇、もしくはECBが量的緩和のテーパリングを協議している兆候が示されるといったところだろう」と述べた。

  UBSはユーロは今後12カ月間で1ユーロ=1.20ドルに上昇すると予想している。ブルームバーグがまとめた予想中央値は2017年末で1.10ドルとなっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.5%上昇して1ユーロ=1.1056ドル。ユーロは対円で1ユーロ=114円66銭。ドルは円に対してほぼ変わらずの1ドル=103円71銭。

  フラリー氏はECBは「テーパリングが必要であり、そうするだろう」と述べた上で、「実際にテーパリングが発表されるのは来年になる可能性が高い」と述べた。

  UBSは米国の経常赤字や貯蓄率の悪化といった同国の消費者および経済の見通しもある程度考慮している。同行はドルが主要10カ国通貨に対して割高に評価されていると指摘する。

  フラリー氏は欧州が「より安定した基盤に回帰するだろう。そうなれば魅力的な代替先となる」と述べ、「海外投資家はより魅力的な投資先を求め、ドル保有を縮小している。これは通常、ドルにとって下げ材料となる。ユーロは一段と上昇すると見込んでいる」と続けた。
原題:Euro Set to Rally on ECB Taper Talk, UBS Wealth Management Says(抜粋)  

◎米国株:下落、中国貿易データで世界経済への不安が再燃

  13日の米国株式相場は下落。世界経済の成長低迷が米経済の重しになるとの懸念が再燃し、株式市場は方向感の定まらない商いとなった。米金融当局は政策引き締めへと準備を進めている。

  朝方は下げていたが、午後の取引でディフェンシブ銘柄を中心に買われ、S&P500種株価指数は値下がり分を一部埋めた。米国債相場の上昇で利回りが下げ、金融株に売りが出た。14日には大手銀行の四半期決算が発表される。高配当の公益事業株の指数は1.3%上昇。

  S&P500種株価指数は0.3%下げて2132.55。一時は1.1%安まで売られた。ダウ工業株30種平均は45.26ドル(0.3%)安い18098.94ドル。ナスダック総合指数は0.5%下げた。

  グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツ(サウスカロライナ州グリーンウッド)の最高投資責任者(CIO)、ウォルター・トッド氏は電話インタビューで、「前日の市場ではドル高が大きな圧迫材料となっていたが、きょうはじわじわと下げたため、株価は幾分か値を戻す場面もあった」と指摘。「それでもなお、これまで発表された決算の内容は芳しくない。中国の貿易データも心配の種だ」と述べた。

  中国の輸出が2月以降で最大の落ち込みとなったことで、アルコアやハネウェル・インターナショナルの冴えない決算で広がった市場の不安が深まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月会合で政策金利を引き上げるとの観測が広がっている。大統領選挙戦も最終段階に近づき、両候補による激しい非難合戦が展開されていることも投資家を神経質にしている。

  この日の市場ではウェルズ・ファーゴが1.3%安。顧客に無断で口座を開設した問題で責任を追及されている同行では前日、ジョン・スタンプ氏が最高経営責任者(CEO)と会長の職を降りると発表した。フィフス・サード・バンコープは3.1%下げ、3カ月ぶりの大幅安。

  ブルームバーグの米航空株指数は3%上昇し、5カ月ぶり高水準。アメリカン・エアラインズ・グループは5%高。デルタ航空は経営幹部の強気な見通しや日本での輸送能力を縮小する計画が好感され、1.8%値上がりした。化粧品小売りのアルタ・サロン・コスメティックス・アンド・フレグランスは売上高見通しを引き上げ、株価は3月以来の大幅高となった。
原題:U.S. Stock-Index Futures Drop in Global Selloff After China Data(抜粋) 

◎米国債:上昇、中国の弱い経済指標受けて世界的な国債高に

  13日の米国債相場は世界的な国債高となる中で上昇。中国の弱い経済指標を受け、債券資産の相対的な安全性を求める動きとなった。

  米10年債利回りは4カ月ぶり高水準から低下、ドイツ10年債は1カ月ぶり高水準から下げた。9月の中国の輸出は前年同月比10%減と、7カ月ぶりの大幅な減少となった。これを嫌気して、人民元が下げ、対ドルで6年ぶり安値水準を付けた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、9月20-21日開催)議事録では、幾人かの当局者が金利据え置きの一因として「海外からの重大な下振れリスク」を指摘していたことが明らかになった。中国の景気減速は緩和的な金融政策継続の必要性を後押しする。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル最高投資責任者(CIO)、ボブ・ミッシェル氏はブルームバーグテレビジョンで、「経済はFOMCが積極的な姿勢に傾くと予想できるような力強い状況にはない。他の中央銀行が紙幣印刷の規模を抑制するまで、利回りの上昇局面はいつも買いの好機となる」と話した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.74%。同年債(表面利率1.5%、償還2026年8月)価格は97 26/32。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、12月までの利上げ確率は約65%と、今週の最低水準。この算出は利上げ後の実効FF金利が新たな政策目標レンジの中央値になるとの仮定に基づく。

  ブルームバーグがトラックする先進25カ国の国債市場のうち、22市場で利回りが低下した。

  スペインやイタリアなどの周辺国債が上昇したのは、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を調整するとの観測も追い風となっている。ECBは来週、定例政策委員会を開催する。

  米財務省は規模120億ドルの30年債入札を実施。同年債としては7月以来の高い需要を集めた。
原題:Treasuries Rally on Weak China Data as JPMorgan Asset Sees Value(抜粋)

◎NY金:反発、中国の貿易統計悪化で-弱気相場のプラチナは下落

  13日のニューヨーク金先物相場は反発。中国の貿易統計が弱かったことを受け、世界経済への信頼感が揺らいだ。

  RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョージ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「中国の同データは工業用金属市場を落胆させた一方、資産保全手段である貴金属を押し上げている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.3%高の1オンス=1257.60ドル。

  銀先物12月限は0.3%下落の17.458ドル。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物1月限は1%安の932.90ドル。前日に弱気相場入りしていた。
原題:China Trade Fizzle Divides Metals as Copper Drops and Gold Gains(抜粋)

◎NY原油:反発、クッシング在庫の減少で-全米では在庫増加

  13日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。先週の原油在庫は米国全体では増加したものの、米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングで減少したことから、買いが戻った。

  ボーケージ・キャピタル(サンフランシスコ)を創業したカート・ビリック最高投資責任者(CIO)は、「きょうの在庫統計では東海岸で一度限りの大幅な積み上がりが明らかになったが、これは通常大きく変動するもので、反転する可能性が高い」と述べた。「重要な地域では原油在庫の増加は鈍く、石油製品の在庫は比較的健全な水準にある」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比26セント(0.52%)高い1バレル=50.44ドルで終了。ロンドンICEのブレント12月限は22セント上昇の52.03ドル。
原題:Oil Drops Below $50 as Concerns Emerge Over OPEC Reduction Plan(抜粋)

◎欧州株:2カ月ぶり安値、鉱業株安い-中国統計で世界景気懸念が再燃 

  13日の欧州株式市場では、指標のストックス欧州600指数が3日続落し、2カ月ぶり安値を付けた。この日発表の9月の中国の輸出が予想外に減少したことで、世界経済の健全性に対する懸念が再燃した。

  鉱業株指数は前日付けた1年2カ月ぶりの高水準付近から反落。BHPビリトンやリオ・ティントの下げが目立った。保険株と銀行株も大きく下げ、ストックス600指数は前日比0.9%安の335.62で終了。1.4%安となる場面もあった。

  BNPパリバ・フォルティス(ブリュッセル)のチーフ戦略責任者、フィリップ・ガイゼル氏は「中国が年初に大きな問題だった。現在幾つかの問題が再浮上し、投資家らは動揺している」とし、「こうした問題で世界経済や米利上げ、決算シーズン、選挙、国民投票などをめぐる不透明感が増した。英国の欧州連合(EU)離脱選択も市場に悪影響を及ぼし始めている。厳しい交渉が控えているためだ。例年、この時期に高まるボラティリティをさらに助長している」と語った。

  個別銘柄では、英小売りのテスコが3%下落。英EU離脱選択を発端とした商品の値上げをめぐり同社と対立していると伝えられた英蘭系消費財メーカーのユニリーバは3.1%安。ユニリーバは四半期の出荷量が予想に反して落ち込んだ。

  保険株は蘭エイゴンと英プルーデンシャルを中心に売られ、業種別指数の中で2番目に大きな下げとなった。スペインのポプラ-ル・エスパニョール銀行は6.6%安と、構成銘柄の中で最もきつい値下がりを演じた。
原題:Miners Drag Europe Stocks to 2-Month Low as China Woes Resurface(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏の国債が総じて上昇-中国統計悪化で質への逃避

  13日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。中国の経済指標悪化で比較的安全とされる国債を求める動きが強まり、世界的に国債が買われている。

  この日発表された中国貿易統計で9月の輸出が前年同月比10%減少し、ここ7カ月で最大の落ち込みとなった。これで人民元への売り圧力が高まり、対ドルで6年ぶり安値まで下落した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によると、幾人かのメンバーは「国外からの重要な下振れリスク」があると指摘し、これを利上げ見送りの理由に挙げた。世界の中央銀行にとっては中国の景気減速も緩和的姿勢を堅持する必要性を強めそうで、これが国債への支援材料となった。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、「ドイツ国債は中国の統計に反応した」とし、「輸出と輸入の双方が落ち込んだ。これは経済活動の減速を示唆している」と語った。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.02%。スペインやイタリアなどの周辺国債も買われた。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を調整するとの観測が追い風となっている。次回のECB定例政策委員会は来週開かれる。
原題:Treasuries Rally on Weak China Data as JPMorgan Asset Sees Value(抜粋)

(NY外為、米国債を更新します.)
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