債券下落、米金利上昇や円安が重し-5年入札順調で中期には買い圧力

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  • 米長期金利がアジア時間取引で上昇、ドル・円は104円台前半
  • 米金融引き締め期待、円債にもスティープ化圧力-JPモルガンAM

債券相場は下落。米長期金利がアジア時間の取引で上昇していることに加え、外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることを背景に売り圧力が掛かった。一方、5年利付国債入札が順調となったことを受けて、中期ゾーンは買い優勢の展開となった。

  14日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と比べて0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.06%で推移。一時はマイナス0.055%と12日以来の水準まで上昇した。新発20年物158回債利回りが1.5bp高い0.385%まで売られ、新発30年物52回債利回りは一時2bp高い0.50%を付けた。新発40年物9回債利回りは1.5bp高い0.58%で推移している。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、「米国の金利が上がっていることと、円安が強まっている流れの中、多少の金利上昇という感じ」と指摘。「原油高を背景に米国の期待インフレ率が上がってきており、米金融引き締め期待が高まっている」とし、円債についても多少スティープ化圧力が掛かりやすい状況だと話す。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比2銭安の151円85銭で取引を開始した。いったん5銭高まで値を戻したものの、その後は水準を切り下げ、結局3銭安の151円84銭で終えた。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「来週も日銀による金利コントロール下で静かな相場が見込まれる。国内的な材料に乏しく、グローバルなイールドカーブのスティープニング圧力がどれくらい強まるかが焦点になりそうだ」と指摘。「注目としては20日の欧州中央銀行(ECB)理事会。テーパリング思惑が浮上した中で、金融政策の限界論的な見方が強まった場合、グローバルなイールドカーブのスティープニング圧力が円債にも効いてきそうだ」と言う。

5年債入札

  財務省がこの日に実施した5年利付国債入札の結果は、最低落札価格が101円50銭と、市場予想の101円48銭を上回った。小さければ好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は0銭と、2015年1月以来の小ささ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.31倍と前回の3.03倍から上昇した。

財務省

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  新発2年物の369回債利回りはマイナス0.275%と7日以来の水準まで低下した。新発5年物の129回債利回りはマイナス0.195%から、入札終了後にはマイナス0.21%まで下げた。

  JPモルガンAMの塚谷氏は、「国債先物のインプライド・ボラティリティにみられるように、日銀の新しい枠組み自体が基本的に市場の安定性につながると認識されている」と説明。その上で、「基本的に入札については、楽観的にいけるという感じになっている」としている。

過去の5年債入札結果はこちらをご覧下さい。

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