ドル・円が7月来高値から反落、原油安や中国統計不振で104円台割れ

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  • 朝方に付けたドル高値104円64銭から103円56銭まで下落
  • 原油安、中国統計、ドルショートカバー一巡など要因-SMBC日興

13日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=103円台後半に反落。米利上げ観測や欧州通貨の軟調を背景に約2カ月半ぶりのドル高値を更新した後、原油相場の下落や中国の貿易統計の不振などを受けて下落に転じた。

  午後3時18分現在のドル・円相場は前日比0.4%安の103円79銭。朝方には一時104円64銭と7月29日以来の水準までドル高・円安が進んだ。中国の貿易統計の発表後にドル売り・円買いが強まり、103円56銭まで値を切り下げる場面が見られた。

  中国が13日発表した9月の貿易収支(人民元建てベース)で輸出は前年比5.6%減少、輸入は2.2%増加となった。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は、それぞれ2.5%増、5.5%増だった。また、ニューヨーク原油先物相場はアジア時間13日の時間外取引で下落している。

  SMBC日興証券の野地慎シニア債券・為替ストラテジストは、ドル・円が下落に転じたことについて「時間外で原油が下げていることや中国の統計、ドルのショートカバーが一巡したことなどが要因だろう」と述べた。

  朝方は、前日の米国市場でドルが買われた地合いを引き継いだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は一時0.2%高の1206.79と3月16日以来の高値を付けた。同時刻現在は0.1%高の1204.87程度。

  バンク・オブ・アメリカ外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、「ドル・円だけでなく全般的に広い範囲でドルが堅調な地合いが続いている。米利上げ観測による長期金利の上昇でドル買い圧力があるほか、ハードBREXIT(英国のEU離脱)観測で英ポンド下落の波及効果がユーロ安にも出ている」と説明。ただ、「市場の不確実性は払しょくされていない。当面は101円から105円のレンジか。104円台では実需筋を中心に売りが集まっている」と話していた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が12日に公表した連邦公開市場委会(FOMC、9月20、21日開催)議事録によると、金融政策当局者は利上げがもたらす効果について議論し、「ぎりぎりの判断」で据え置きを決定した。幾人かのFOMCメンバーは「比較的早い時期」の利上げが適切になろうとの見解を示した。

  米金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出では、12月の利上げ予想確率は約68%に上昇している。FOMC直後の9月22日時点では59%だった。イエレンFRB議長は14日に講演する予定。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティー営業部の吉利重毅部長は、米利上げ確率が7割近くとなっている中で、ドル・円はショートカバー主導で上昇したものの、「米利上げペース加速などの観測が見えない中、105円から上では戻り売りを進めたい。中国の不良債権問題や欧州銀行問題などがくすぶる中で意外とリスク材料は残っている」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、前日比0.1%高の1ユーロ=1.1015ドル前後。朝方に一時1.1002ドルと7月27日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた後、1.1038ドルまで戻す場面もあった。

  バンク・オブ・アメリカの岩崎氏は、「2015年から1年半以上もみ合い推移。BREXITが決まった時に付けた1.09ドル台半ば辺りが、ユーロの下値めど。これを抜けると動意付いてドル買いに勢いが増すかもしれない」と語った。

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