タイのプミポン国王が死去、88歳-ワチラロンコン皇太子が王位継承へ

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  • 1946年に即位、近年は病気がちだった
  • 政府は「楽しいイベント」30日間控えるよう国民に要請

  タイのプミポン・アドゥンヤデート国王(ラマ9世)が13日、死去した。88歳だった。政府は国王の唯一の息子であるワチラロンコン皇太子(64)の王位継承を示唆するとともに、30日間は「楽しいイベント」を控えるよう国民に呼び掛けた。

  タイ王室庁の発表によると、プミポン国王は2014年から治療を受けていたバンコク市内の病院で現地時間午後3時52分に死去した。これに続いてプラユット暫定首相は、国王が生前に憲法に従う形で皇太子を王位継承者に選定していたことを明らかにした。

  プラユット暫定首相はテレビ演説で、「タイ国民にとって甚大な喪失だ」と述べ、国民に1年間にわたり喪に服するよう要請した。

プミポン国王(中央)とワチラロンコン皇太子

Photographer: Christophe Archambault/AFP/Getty Images

  70年の在位期間にクーデターが10回起きたタイで、プミポン国王は国家統一の象徴であり続けた。近年は病気がちで公の場に姿を現すことが少なくなり、大半の時間を病院で過ごしていた。

  13日には国王が入院する病院の前に数千人が集まっていた。病状の回復を祈り国王の写真を手に持った人や、幸運をもたらすとされるピンクの服を着た人も多かったが、訃報が伝えられると泣き崩れた。

13日、国王が入院していたバンコク市内の病院前に集まった人々。訃報が伝わり泣き崩れた

Photographer: Dario Pignatelli/Bloomberg

  王室庁が9日、国王の容体が不安定だと発表した後、タイの株式と通貨バーツは急落に見舞われた。ただ、13日の外国為替市場では国王死去の発表があった後もタイ・バーツは上昇を維持。ニューヨーク時間午前の取引では、米市場に上場するタイ株連動型上場投資信託(ETF)も上昇している。

  タイ証券取引所(SET)のケサラ・マンチュスィ社長はブルームバーグの電話取材に対し、政府からの命令がない限り15日は通常通り市場は開かれると語った。匿名を条件にした当局者によると、政府から中央銀行への要請は今のところ何もなく、中央銀行はいかなる閉鎖の発表も予定していない。

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原題:Thailand Mourns as King Bhumibol Dies, Successor Appointed (3)(抜粋)

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