韓国中銀、政策金利を据え置き-115兆円の家計債務を警戒

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  • サムスン問題の経済への影響、現在の予測より大きくなる可能性も
  • 来年の成長率と今年のインフレ率見通しを下方修正

韓国銀行(中央銀行)は13日の金融通貨委員会で、政策金利である7日物レポ金利を過去最低の1.25%に据え置くことを決めた。金利据え置きは4会合連続。政策当局者は家計債務の増加や予想される経済への逆風を引き続き警戒している。

  今回の決定は全会一致だった。ブルームバーグがエコノミスト18人を対象に実施した調査では、1人を除く全員が金利据え置きを予想していた。

  李柱烈総裁は経済成長とインフレ率が引き続き緩やかな上昇基調をたどる見通しだと語り、2016年の国内総生産(GDP)伸び率が中銀目標の2.7%を達成するのはそう難しくないと指摘した。その一方で今後の成長に関する強い不透明感にも言及し、17年のGDP見通しを下方修正した。また、サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産打ち切りについて、経済の重しになる恐れがあるが、その影響を見極めるにはさらに時間を要するとの見解を示した。

  同総裁はさらに、家計債務を理由に金融政策の実施で「慎重さ」が求められるとあらためて述べた。韓国の家計債務は6月末時点で1257兆3000億ウォン(約115兆円)と前年比で11%増加し、過去最高水準にある。

  李総裁はサムスン電子の問題について、「成長率見通しを更新するにあたり、サムスンの生産の混乱を考慮したが、生産停止の決定はごく最近だったため、その影響は十分に反映していない可能性がある。サムスンは積極的に対処しており、この問題が輸出や経済に与える影響が最小限にとどまることを期待している」と述べた。

  中銀は来年の成長率と今年のインフレ率見通しを下方修正した。16年のGDP伸び率は2.7%と予想しているが、17年は2.8%と、これまでの2.9%から下方修正した。消費者物価指数(CPI)上昇率見通しは今年が1%と、従来の1.1%から引き下げた。17年は1.9%を見込んでいる。

原題:Bank of Korea Holds Interest Rates Steady as Debt Soars (2)(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します.)
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