サムスン電子の株急落で海外投資家が食指動かす-問題克服を期待

  • 株価は12日までの3日間で10%下落、2月以来の割安水準付近に
  • 「サムスンには並外れた価値がある」-TTインターナショナル

韓国サムスン電子の株価はスマートフォン「ギャラクシーノート7」をめぐる問題が嫌気され3営業日としては2012年以来の大幅安を演じたが、TTインターナショナル(香港)やノルウェーのスカーゲンはサムスンに対して逃げ腰にはなっていない。

  「サムスンには並外れた価値がある。われわれはポジションを増やした」とTTインターナショナルのポートフォリオマネジャー、ダンカン・ロバートソン氏は話し、「同社がブランド力を回復する正しいステップを踏まなければ、バッテリー問題は長期的は脅威になり得る。同社がこれまでのところ正しいステップを踏んでいるとわれわれは確信している」と述べた。

  3日間の株価下落でサムスン電子の時価総額はスリランカの株式市場規模を上回る約230億ドル(約2兆4000億円)減少した。株価のボラティリティ(変動性)は過去5年で最大を記録したものの海外投資家はひるまない姿勢だ。

「ギャラクシーノート7」の広告(ソウル市)

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  アフィン・フアン・アセット・マネジメントのクアラルンプール在勤ファンドマネジャー、カー・ツェン・チョー氏は電話インタビューで、「サムスンはこの件を比較的傷を受けずに乗り越えるだろう。影響はあっても一時的にとどまる」と述べ、株式を買い増すため今の株価下落局面に注目していると述べた。

  サムスンは11日、発火問題で先月リコールを発表していたノート7について生産打ち切りの方針を表明した。交換後の製品も発火すると顧客からの報告に対応した。株価は今月7日には過去最高値を記録したが、11日に8%下落。12日も0.7%下げ、3日間の下落率は12年5月以降では最大の10%に達した。この下げでバリュエーションは8カ月ぶりの割安水準に近づいた。

  スカーゲンのファンドマネジャー、クヌート・ゲゼリウス氏は「最近の株価反落は魅力的な投資の入り口を提供しており、長期投資家には買いの好機だ」と指摘。「サムスンのバッテリー問題は短期的問題である公算が大きく、同社の本質的価値への影響は限定的だと考えられる」と付け加えた。

  

原題:Samsung Stock Meltdown Lures Investors Betting on Its Survival(抜粋)

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