米国債:ほぼ変わらず、FOMC議事録を受けて下げ渋る

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12日の米国債相場はほぼ変わらず。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて下げ渋った。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表したFOMC(9月20-21日開催)議事録による と、金融政策当局者は利上げがもたらす効果について議論し、「ぎりぎりの判断」で据え置きを決定した。幾人かのFOMCメンバーは「比較的早い」利上げが適切になろうとの見解を示した。年初以来、利上げに向けた当局の姿勢に市場は疑問を抱いてきたが、9月のFOMCで3人が反対票を投じたことは景気が強含む中での金利据え置きに対して懸念が強まっていることを示唆している。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.77%。終値ベースでは6月以来の高水準。

  インフレ高進や利上げに備える動きから、10年債利回りは今月に入って1営業日を除いて上昇が続いている。ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数のデータによれば、今月に入ってからの米国債のリターンはマイナス0.9%となっている。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、12月までの利上げ確率は約66%。この算出は利上げ後の実効FF金利が新たな政策目標レンジの中央値になるとの仮定に基づく。

  米財務省が午後に実施した10年債入札(発行額200億ドル)では、最高落札利回りが3月以来の高水準となった。投資家の需要を測る応札倍率は6月以来の高水準。午前中に実施された3年債入札(発行額240億ドル)での最高落札利回りは1月以来の高水準だった。

  財務省は13日に30年債入札(発行額120億ドル)を実施する。

  来週からBMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者を務めるイアン・リンジェン氏はリポートで、「供給を前にした利回りのさらなる上昇は単純に直感的な動きだが、問題は十分な押し目買いが控えているかどうかだ」と指摘した。

  少なくともある指標は買い手が減っている可能性を示唆している。JPモルガン・チェースが顧客を対象に実施した米国債投資家心理指数によると、アクティブな投資家の売越幅は2015年11月以来で最大となった。一方、全投資家の買越幅は5月以来の低水準。  

原題:Treasuries Join October Global Bond Slump as Fed Rate Hike Looms(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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