きょうの国内市況(10月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株反落、米決算の低調スタートと円安一服-素材、金融中心下げる

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  東京株式相場は反落。米国の決算発表の先陣を切ったアルコアが低調な内容となり、企業業績に対する慎重な見方が広がったほか、為替の円安や原油高傾向の一服も嫌気された。鉄鋼や非鉄金属など素材株、銀行や保険など金融株中心に幅広い業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比14ポイント(1%)安の1342.35、日経平均株価は184円76銭(1.1%)安の1万6840円。

  大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は、「海外株安と足元の上昇の反動から、きょう下げるのはやむを得ない」と指摘。アルコア決算については、「新興国経済に関する良いニュースが増えていたほか、商品市況も堅調で若干期待していたため、結果はディスアポインティング(失望的な)」と言う。

  東証1部の売買高は17億1562万株、売買代金は1兆8761億円。値上がり銘柄数は326、値下がりは1562となった。

  • 東証1部33業種は鉄鋼、銀行、海運、保険、金属製品、非鉄金属、精密機器、石油・石炭製品、電気・ガス、情報・通信など32業種が下落。水産・農林の1業種のみ上昇。下落率トップの鉄鋼は、ゴールドマン・サックス証券が原料炭契約価格の上昇で下期はマージンが悪化すると予想、高炉大手3社の業績予想を下方修正した。

  • 売買代金上位ではソフトバンクグループや三菱UFJフィナンシャル・グループ、花王、東京エレクトロン、JFEホールディングス、三菱電機、新日鉄住金、ブイ・テクノロジーが安く、韓国サムスン電子のスマートフォンの不具合に香港子会社が関与した可能性が懸念されたTDKは大幅安。半面、大成建設や大東建託、ピーシーデポコーポレーションは高く、マグネシウム電池関連として人気化している藤倉ゴム工業は連騰。

  

●債券上昇、30年入札順調好感-買い戻しにプラスアルファの需要との声

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  債券相場は上昇。この日実施の30年債入札は利回りが9月下旬以来の水準まで上昇していたことで、投資家などからの需要を背景に順調となり、超長期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は7営業日ぶりに反発。前日比横ばいの151円81銭で取引を開始。いったん151円80銭に下げたが、その後は水準を切り上げ、一時は11銭高の151円92銭まで上昇した。終了にかけて上値が重くなり、結局は5銭高の151円86銭で引けた。

三菱UFJ信託銀行資金為替部商品課の鈴木秀雄課長は、「30年債入札は予想を上回る最低落札価格となり、応札倍率も高く、良い結果だった。利回りが0.5%台に乗っていたことから、それなりのニーズがあったとみられる」と分析。「0.5%をどんどん下回って金利が低下しづらいところもあり、どちらかというと運用しなければならない分を粛々と買ったという感じではないか」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と変わらずのマイナス0.055%で開始し、0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.06%に下げた。新発20年物の158回債利回りは一時1.5bp低い0.38%、新発30年物の52回債利回りは2.5bp低い0.50%まで買われた。

  財務省が発表した表面利率0.5%の30年利付国債(52回債)の入札結果によると、最低落札価格は99円50銭と市場予想を15銭上回った。小さければ好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は13銭と前回の18銭から縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.63倍と3月以来の高水準となった。平均落札利回りは0.514%、最高落札利回りは0.519%となった。
  

●ドル・円は103円半ば、リスク選好一服-強硬離脱懸念緩和でポンド反発

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  東京外国為替市場でドル・円相場は1ドル=103円台半ばを中心に推移した。日米株価の下落を背景にリスク選好に伴う円売り圧力が弱まった一方、米国の年内利上げ観測が下値を支えた。

  午後3時55分現在のドル・円は前日比0.1%高の103円58銭。朝方付けた103円28銭を下値に103円台半ばを中心に一進一退の展開が続いた。日中高値は午後に付けた103円68銭。

  JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は、「恐らく円ロングポジションの巻き戻し余地はまだあるだろうが、ドル・円はドルのトレンド次第という部分ではある」と指摘。足元では米金利とドルの相関、日米金利差とドル・円の相関が強まっているため、目先は米金利の動向が重要になると語った。

  米国ではこの日、利上げ見送りを決めた9月20、21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表される。また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁とカンザスシティー連銀のジョージ総裁の講演が予定されている。

  金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出では、12月の米利上げ予想確率は68%。FOMC直後の9月22日時点では59%だった。  
  

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