米セント・ジュード、除細動器のバッテリー消耗で警告-株価下落

  • 警告対象は昨年5月より前に製造された機器で世界で約35万人が利用
  • セント・ジュードを買収するアボットの株価も下げた

米医療機器メーカー、セント・ジュード・メディカルは11日、数千台の埋め込み型除細動器について、予想外に早くバッテリーが消耗する可能性があり、心臓への電気ショックが必要な救急時に動作が不安定になる少数の事例が報告されたことを明らかにした。同日の米株式市場で、同社株は下落した。

  セント・ジュードは医師と患者に宛てた書簡で、早過ぎるバッテリーの消耗が確認されたのは、埋め込み型除細動器の1%未満だと説明。バッテリー消耗で機器が正常に作動せず2人が死亡し、47人からめまいや失神の報告があったという。警告の対象となっているのは、2015年5月より前に製造された機器で、全世界で約35万人が利用している。

  セント・ジュードは、米アボット・ラボラトリーズへの身売りで合意している。アボットの広報担当スコット・ストフェル氏は、セント・ジュード買収の年内完了を見込んでいると述べたが、それ以上のコメントは控えた。セント・ジュードは、バッテリー問題が財務に大きな影響を与えることはないと考えていると説明した。

  11日のニューヨーク市場で、セント・ジュードの株価は前日比3.5%安の78.41ドルで終了した。アボット株は5.4%下げ、41.16ドル。

原題:St. Jude Warns Defibrillator Patients About Battery Risks (2)(抜粋)

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