メイ英首相が議会に譲歩、EU離脱プロセスめぐる採決認める

  • EUとの緊密な関係望む議員、首相に圧力加える手段を確保
  • 首相側は交渉の余地が残されることを条件に提示

英国のメイ首相が議会に譲歩し、欧州連合(EU)離脱プロセスをめぐる採決を容認する決定を行った。ただし、首相に交渉の余地を残す形での採決とすることを条件としている。

  この首相の決定は、投資家を安心させる可能性がある。ポンドは同首相が強硬離脱に出るのではないかとの懸念で売りを浴び、今月これまでに6%余り値下がりしていた。メイ首相は離脱交渉をEUと進める過程で、金融街シティーの利益よりも移民制限を優先する意向を示していた。

  野党・労働党は「政府のEU離脱プランについての完全かつ透明な議論」と、離脱交渉の正式開始前に同プランを議会が「適切に検証」できることを求めて動議を提出。この動議はメイ首相率いる保守党の一部議員も支持しており、議会は12日審議する。メイ首相は11日遅く、動議を事実上受け入れる修正案を示した上で、英EU離脱を阻止したり「政府の交渉ポジションを脅かしたりする」試みがあってはならないとくぎを刺した。

  首相の譲歩で英EU離脱が止まる公算は小さいものの、議会の過半数を占めるとみられるEUとの緊密な結び付き維持を望む議員らは、首相に圧力を加える手段を得たことになる。また、ロンドンの裁判所は今週、メイ首相が議会の承認なしに離脱手続きの正式な開始となるリスボン条約50条を発動できるかの判断を示す。

原題:May Backs Down on Parliament Vote Over Her Brexit Terms (1)(抜粋)

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