東京都全域で停電、58万戸に影響-埼玉県内の地下送電線火災で

更新日時
  • 火災は延焼の可能性の低い鎮圧状態に
  • 送電線火災の影響で都内の変電所2カ所が停止し大規模停電

東電の送電施設火災の消火に当たる消防士ら(埼玉県新座市、12日)

Photographer: The Asahi Shimbun via Getty Images
Photographer: The Asahi Shimbun via Getty Images

東京電力ホールディングスは12日午後3時30分ごろに送電線火災の影響で東京都の一部地域で停電が発生し、午後4時25分に復旧したと発表した。同社によると午後3時30分ごろに最大で37万戸、延べ58万戸で停電が発生したという。

  同省からの電子メールによると、午後2時49分ごろに埼玉県新座市の地中送電設備「新座洞道」から煙が発生。この送電線火災により異常を検知した豊島変電所や練馬変電所が停止し停電につながった。火災はすでに延焼の可能性の低い「鎮圧」の状態になった。

  東電HD傘下東電パワーグリッド工務部の中人浩一部長によると、電線を覆う絶縁体が破損したところに電気が漏れて火花が発生し、絶縁のために封入されている油に引火した可能性もあるという。

  中人氏によると、火災が発生した電線は敷設後35年が経過しており、これまでに交換された実績はないという。同社では電線の耐用年数を定めておらず、点検時の状況に応じて交換していると話した。また、今回の火災による経済損失に関する問い合わせは、これまでに同社には寄せられていない。

  電力広域的運営推進機関広報担当の茅和子氏によると、東電管内以外のエリアへの電力供給に影響は及んでいない。東京都千代田区にある丸ビルでも午後3時40分ごろに全館が停電となったが現在は復旧している。西武鉄道広報担当の河村由衣子氏によると池袋線、新宿線、有楽町線は一時運転を見合わせていたが運転を再開した。

  菅義偉官房長官は12日午後の記者会見でテロの可能性を問われ、事実関係を確認中とコメントした。

(会見での発言内容を追加して記事を更新します.)
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