日本株反落、米決算の低調スタートと円安一服-素材、金融中心下げる

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  • 米アルコア決算が予想下振れ、米国株はほぼ4週ぶり安値
  • 為替は1ドル=103円台半ば、前日午後は104円台の場面も

12日の東京株式相場は反落。米国の決算発表の先陣を切ったアルコアが低調な内容となり、企業業績に対する慎重な見方が広がったほか、為替の円安や原油高傾向の一服も嫌気された。鉄鋼や非鉄金属など素材株、銀行や保険など金融株中心に幅広い業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比14ポイント(1%)安の1342.35、日経平均株価は184円76銭(1.1%)安の1万6840円。

  大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は、「海外株安と足元の上昇の反動から、きょう下げるのはやむを得ない」と指摘。アルコア決算については、「新興国経済に関する良いニュースが増えていたほか、商品市況も堅調で若干期待していたため、結果はディスアポインティング(失望的な)」と言う。

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Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  アルミ最大手のアルコアが11日に発表した7ー9月期決算は、一時項目を除く利益が1株当たり32セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想平均である34セントを下回った。株価は一時11%安と急落、11日のS&P500種株価指数は1.2%安と反落し、9月14日以来の安値となった。

  三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、「他の決算もみないといけないが、全般的に米国の回復が少し遅れている感じがする」とし、日本の決算も「過大な期待はできない」と話した。

  ニューヨーク原油先物も1.1%安と反落。ロシア最大の石油会社、ロスネフチが原油減産の意向を否定したとのロイター報道を受けた。また、きょうのドル・円は、おおむね1ドル=103円30銭ー60銭台で推移。11日の日本株終値時点103円99銭からはドル安・円高水準で取引された。前日午後には、104円台に入る場面もあった。

  米決算の低調なスタートや原油、為替動向が嫌気された上、前日に約1カ月ぶりに日経平均が1万7000円を回復した反動もあり、朝方から売りが優勢。午前後半は下げ渋ったものの、午後は終盤にかけて弱含み、結局きょうの安値付近で終えた。東証1部の売買高は17億1562万株、売買代金は1兆8761億円。値上がり銘柄数は326、値下がりは1562。

bloomberg
  • 東証1部33業種は鉄鋼、銀行、海運、保険、金属製品、非鉄金属、精密機器、石油・石炭製品、電気・ガス、情報・通信など32業種が下落。水産・農林の1業種のみ上昇。下落率トップの鉄鋼は、ゴールドマン・サックス証券が原料炭契約価格の上昇で下期はマージンが悪化すると予想、高炉大手3社の業績予想を下方修正した。

  • 売買代金上位ではソフトバンクグループや三菱UFJフィナンシャル・グループ、花王、東京エレクトロン、JFEホールディングス、三菱電機、新日鉄住金、ブイ・テクノロジーが安く、韓国サムスン電子のスマートフォンの不具合に香港子会社が関与した可能性が懸念されたTDKは大幅安。半面、大成建設や大東建託、ピーシーデポコーポレーションは高く、マグネシウム電池関連として人気化している藤倉ゴム工業は連騰。
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