債券と株が大幅安、インフレ加速の兆候や低調な企業利益で不安広がる

  • 物価上昇の兆候で米国債相場は下落し、利回りは6月以来の高水準
  • アルコアの予想下回る利益を嫌気し、米国株は1カ月で最大の下げ

11日の金融市場では、インフレ加速や米利上げ観測、さえない企業利益、英ポンド相場の安定性をめぐり新たな不安が相場を揺さぶった。

アルコアのロゴ(アイオワ州)

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  消費者物価上昇の兆候を受けて米国債相場は下落し、利回りは6月以来の高水準を付けた。米株式相場は1カ月で最大の下げとなった。アルコアが発表した利益が予想を下回ったことが嫌気された。新興市場株も軟調。ストラテジストが相次ぎ長期予想を下方修正した英ポンドは下げが加速した。一方、年内の米利上げ観測が高まったことでドルは上昇した。

  トレーダーらの間では、最近の原油高がインフレを促進するとの見方から米利上げ観測が強まっている。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を投資家が待つ中で、今週から始まった7-9月(第3四半期)の米企業決算発表シーズンは弱い出足となっている。リッジワース・インベストメンツのシニアストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「発信源の異なる複数のニュースを受けて投資家はますます神経質になり、大量の売りが出ている」と指摘した。

  フェデラルファンド(FF)金利先物の動きが反映する12月の利上げ確率は約3分の2に達し、11月の確率は20%弱。インフレ期待を示す指標とされる10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は5月以来の高水準を記録した。

原題:Bonds, Stocks Tumble as Inflation, Poor Earnings Foster Anxiety(抜粋)

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