欧州債:ドイツ国債の長短金利差が拡大-ECB措置に限度か

  • ECBが緩和策を微調整と、UBSは予想
  • 2年物と30年物の利回り格差、10日時点で5月以降の最大

11日の欧州債市場ではドイツ国債の長短金利差が拡大している。UBSグループのアナリストらによれば、欧州中央銀行(ECB)は量的緩和プログラムを延長するかどうかの問題に取り組む必要がある。

  ECBが量的緩和(QE)を縮小するとの見方が弱まった一方、必要な規模のドイツ国債を購入するに当たり同国債の希少性に直面するとの観測が強まった。これが長期債への重しとなり、イールドカーブのスティープ化につながると、UBSの債券ストラテジスト、ニシャイ・パテル氏は指摘。30年物と2年物の利回り格差(スプレッド)は10日の終値ベースで5月以降の最大となっていた。

  パテル氏は、「金利市場は現在、ECBの金融政策とユーロ圏の需給状態について極めてハト派的との見通しを織り込みつつあり、ECBが織り込み済みの水準よりさらにハト派的な状況を作り出そうとしてもハードルが高くなっている」とし、「当社が想定するECBのQEプログラム調整は、イールドカーブのスティープ化を指向している」と語った。

  ロンドン時間午後4時25分現在、ドイツ30年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.66%。前日は0.70%まで上昇し、6月24日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格はこの日、1.449上げ149.821。

  ドイツ2年債利回りはほぼ変わらずのマイナス0.67%で、30年債とのスプレッドは132bp。10日の終値ベースでは136bpと、5月31日以降最大となっていた。

  パテル氏はECBが12月会合で2017年3月が期限となっている資産購入プログラムを6カ月延長すると予想。ドイツ10年債利回りは年末までに0.15%に達すると見込んでいる。この日は0.03%前後だった。

原題:German Yield Curve to Steepen Further on ECB QE Limits, UBS Says(抜粋)

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