「EU離脱は決まったこと」の合法性、英裁判所が今後1週間で判断

  • メイ首相ら、議会承認不要で離脱手続き発動狙う
  • 裁判所判断次第で1年以上の離脱遅延や計画の完全な脱線も

欧州連合(EU)離脱は決まったことだと、英国のメイ首相は言う。だが首相に離脱時期を決定する権限があるのか、ロンドンの裁判所は今後1週間で判断する。

  首相の最高法務顧問であるジェレミー・ライト法務長官はこの裁判で、離脱手続きの正式な開始となるリスボン条約50条は首相が議会の承認なく発動できると主張する意向だ。主張が認められない場合は、50条発動の是非はEU残留支持派がいずれも多数を占める上下両院の審議に持ち込まれ、離脱の1年遅延や、離脱方針そのものが行き先を失う可能性もある。

  裁判所の審理は13日と17日に予定されている。

  マンチェスター大学のロブ・フォード政治科学教授は、議会審議に持ち込まれれば第一読会、第二読会があり、さらに上院の手続きが滞る可能性があると指摘。完了まで1年以上かかることもあるとの見方を示した。また与党・保守党は「上院の過半数からはほど遠い。従ってEU残留支持が圧倒的に多い労働党や自由民主党が、リスボン条約50条の発動阻止に動くことは完全にあり得る」と続けた。

原題:U.K. Court to Decide When Brexit Can Actually Mean Brexit (1)(抜粋)

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