米アルコア株、7年ぶり大幅下落-分割後の見通しに不透明感

更新日時
  • 川下事業アルコニックの見通し下方修正を嫌気
  • 2017年の航空機業界の予測は困難-クラインフェルト氏

米アルコアを率いるクラウス・クラインフェルト氏の次の仕事はさらに難しいものになりそうだ。

  アルコアは11月1日に会社を2分割し、金属加工事業など川上事業を引き継ぐ新生アルコアと、航空機や自動車部材など川下事業のアルコニックに分離される。現在アルコアの最高経営責任者(CEO)を務めるクラインフェルト氏がアルコニックのトップに就任する。

  アルコアが11日発表した7-9月(第3四半期)決算では、利益がアナリストの予想を下回り、同社は川下事業の見通しを下方修正した。同社の見通しでは来年の航空機関連の売り上げの伸びを10%強としていたが、この日の説明では需要が鈍化しつつある中で予測するのは極めて難しいとした。

クラウス・クラインフェルト氏

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg *** Local Caption *** Klaus Kleinfeld

  投資家は航空機・自動車市場の成長に乗ろうとするクラインフェルト氏の戦略を評価してきたが、決算発表を受け、11日の同社株価は11%安と7年ぶりの大幅下落となった。

  モーニングスターのアナリスト、アンドルー・レーン氏は電話取材に対し、クラインフェルト氏は「付加価値の高い方の企業のCEOに就任するため、今後の主要なけん引役となるエンジニアリング製品やソリューション事業の見通し下方修正はおそらく不愉快だっただろう」と語った。

  クラインフェルト氏はアナリストとの電話会議で、航空機出荷について長期的に強気な見通しを維持しながらも、短期的には同業界が過渡期における「初期段階の問題」に直面していると指摘した。

  11日の発表資料によると、7-9月期利益は一時的な項目を除いたベースで1株当たり32セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想平均は34セントだった。売上高は52億ドルと、予想平均の53億3000万ドルに届かなかった。

  バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)のアナリスト、ティムナ・タナーズ氏は、アルコアの投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に引き下げた。航空宇宙事業に重点を置く川下部門で向こう数四半期にわたり苦境が続く可能性を理由に挙げた。

原題:New Alcoa’s Future Proving as Difficult to Predict as Old Alcoa(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE