きょうの国内市況(10月11日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、米景気堅調と円安-日経平均1カ月ぶりに1万7000円回復

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  東京株式相場は反発し、日経平均株価は1カ月ぶりに1万7000円を回復した。米国の雇用統計や大統領選討論会を通過し、米景気は堅調との見方が広がり、為替の円安推移も好感された。原油高を材料に鉱業、石油株が業種別上昇率の上位を占め、非鉄金属など素材株、電機など輸出株も高い。

  TOPIXの終値は前営業日比5.74ポイント(0.4%)高の1356.35、日経平均株価は164円67銭(1%)高の1万7024円76銭。TOPIXは6月1日以来の高値水準で、日経平均が終値で1万7000円を回復したのは9月7日以来。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「米国の雇用統計、大統領選の第2回討論会ともに大きな波乱材料にはならなかった。10日に欧米株が上昇し、ドル高・円安となったことが日本株の買い安心感につながった」とみていた。

  東証1部の売買高は16億6516万株、売買代金は1兆8711億円と前週末に比べ13%増えた。値上がり銘柄数は1132、値下がりは699。

  • 東証1部33業種は鉱業、石油・石炭製品、海運、水産・農林、情報・通信、非鉄、ガラス・土石製品、金属製品、電機、卸売など23業種が上昇。空運やその他金融、鉄鋼、その他製品、ゴム製品、銀行など10業種は下落。

  • 売買代金上位では自社株消却のソフトバンクグループが買われ、ファナックや村田製作所、日本電産、デンソー、日本郵船、国際石油開発帝石、住友商事も高い。半面、がん免疫治療薬「オプジーボ」の学会発表が失望された小野薬品工業は急落。セブン&アイ・ホールディングスや日産自動車、ディー・エヌ・エー、日本航空も下げ、個別の材料銘柄では米国部門の米破産法適用申請も視野と報じられたタカタも安い。

  

●債券下落、30年入札控えスティープ化圧力-日銀オペ通知なしで一段安

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  債券相場は下落。日本銀行の新しい政策枠組み下で超長期金利などの上昇めどを探る動きが続く中、30年利付国債の入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と比べて1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.055%で取引を開始。その後はマイナス0.05%と9月23日以来の水準まで上昇している。

  超長期債は軒並み下落し、利回りはスティープ(傾斜)化した。新発20年物の158回債利回りは一時2bp高い0.405%、新発30年物52回債利回りは2bp上昇の0.525%と、ともに9月21日以来の高水準を付けた。新発40年物の9回債利回りは2.5bp高の0.61%と9月16日以来の水準まで切り上げた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「30年債入札を控えてそれに伴うポジション調整圧力がある」とした上で、「円安・株高・原油高と、リスクオンの流れから債券はグローバルに売り圧力が高まっている」と指摘。「日本国債は長いところで金利水準が調整しているという流れ」と付け加えた。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前週末比8銭安の151円91銭で開始。日銀が午前の金融調節で長期国債買い入れオペの通知をしなかったことで下げ幅を拡大し、一時151円75銭と日中取引ベースで9月26日以来の安値を付けた。その後は151円台後半でのもみ合いが続き、結局は18銭安の151円81銭で引けた。

●ドル・円が続伸、米利上げ観測やリスク選好で一時104円台乗せ

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が続伸。米国の年内利上げ観測や原油高・株高を受けたリスク選好の流れを背景にドル買い・円売りが優勢で、一時1ドル=104円台を回復した。

  午後3時55分現在のドル・円は前日比0.3%高の103円92銭。早朝に付けた日中安値103円58銭から103円99銭まで上昇した後、しばらくもみ合っていたが、午後には一時104円07銭と3営業日ぶり高値を付けた。

  ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、原油価格が上昇し、金価格が下落する中で、これまでの逃避的な円買いの巻き戻しが主導し、ドル・円は9月2日に付けた高値104円32銭を意識した動きになっていると説明。同高値を超えれば「心理的節目の105円トライも視野に入る」とし、「きっかけは難しいが、今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨や米小売売上高、週末のイエレン議長の講演などを見極めながら上値余地を探ることになりそう」と語った。

  朝方発表された日本の8月の国際収支で経常収支は2兆8億円の黒字と市場予想を上回る黒字となったが、円相場への影響は限定的だった。8月の貿易収支は2432億円の黒字(予想1165億円の黒字)だった。

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